指数関数と対数関数の大小関係は、底がどんな値を取るのかで変わります。
指数関数の大小関係
- $0<a<1$のとき
- $a=1$のとき(※)
- $1<a$のとき
$0<a<1$のとき
具体例を挙げると$\left(\dfrac{1}{3}\right)^x$のように底が1より小さい場合です。
この場合$x$を大きくすると$a^x$は小さくなっていきます。
したがって、
\begin{align*}0<a<1,\quad &m<nのとき\\ &\Large a^m>a^n\end{align*}
が成り立ちます。
$a=1$のとき
$1<a$のとき
具体例を挙げると$3^x$のように底が1より大きい場合です。
この場合$x$を大きくすると$a^x$も大きくなります。
したがって、
\begin{align*}1<a,\quad &m<nのとき\\ &\Large a^m<a^n\end{align*}
が成り立ちます。
対数関数の大小関係
- $0<a<1$のとき
- $1<a$のとき
$0<a<1$のとき
具体例として指数関数$\left(\dfrac{1}{3}\right)^x$の対数をとると
\[\log_{\frac{1}{3}}{\left(\frac{1}{3}\right)^x}=x\]
となります。
前述より$0<a<1$のとき$x$を大きくすると$a^x$は小さくなることから、上の式は真数が小さくなると対数は大きくなります。
したがって、
\begin{align*}0<a<1,\quad &m<nのとき\\ &\Large \log_a{m}>\log_a{n}\end{align*}
が成り立ちます。
$1<a$のとき
具体例として指数関数$3^x$の対数をとると
\[\log_3{3^x}=x\]
となります。
前述より$1<a$のとき$x$を大きくすると$a^x$も大きくなることから、上の式は真数が大きくなると対数も大きくなります。
したがって、
\begin{align*}0<a<1,\quad &m<nのとき\\ &\Large \log_a{m}<\log_a{n}\end{align*}
が成り立ちます。