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2022年4月20日

(e^x)'=e^xであることを確かめるためには

 なぜ(ex)=ex(ex)=exが成り立つのでしょうか?
微分の定義に従うと
(ex)=limh0ex+hexh=limh0ehexexh=limh0ex(eh1)h=exlimh0eh1h(ex)=limh0ex+hexh=limh0ehexexh=limh0ex(eh1)h=exlimh0eh1h
となるので、
limh0eh1h=1limh0eh1h=1(1)
であることがわかれば良いことがわかります。
これを確かめるには、以下のようにします。
ネイピア数eeについて
e=limt0(1+t)1te=limt0(1+t)1t
であるので、両辺の対数をとって変形すると
limt0loge(1+t)t=1limt0loge(1+t)t=1

外部リンク:極限 x→0 (log(x+1))/x

更に変形して
limh0eh1h=1limh0eh1h=1

外部リンク:極限 x→0 (e^x-1)/x

以上より、(1)(1)が成り立つことが確かめられたので
(ex)=ex(ex)=ex
であることがわかります。

 底がee以外である場合は、axaxa>0,aea>0,ae)を微分の定義に従って微分すると
(ax)=limh0ax+haxh=axlimh0ah1h(ax)=limh0ax+haxh=axlimh0ah1h
となります。
limh0ah1hlimh0ah1hを(1)が成り立つことを確かめるときと同様にすると
limt0loge(1+t)t=1limt0loge(1+t)t=1
1+t=ah1+t=ahとおくとt0t0のときh0h0となるから
limh0loge(ah)ah1=1limh0hlogeaah1=1logealimh0hah1=1limh0hah1=1logealimh0loge(ah)ah1=1limh0hlogeaah1=1logealimh0hah1=1limh0hah1=1logea
両辺の逆数をとると
limh0ah1h=logealimh0ah1h=logea
したがって、
(ax)=axlogea(ax)=axlogea
となることがわかります。
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