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2021年10月27日

円に外接する正六角形の作図法

 円に外接する正六角形の作図法を2通り紹介します。


作図法その1

1.

直径ABを引く
円$O$を描き、その直径となる直線$AB$を引きます。直線は円外にはみ出すように長めに引きます。
すでに円が描かれており、中心がわからない場合は「円の中心の作図法」をもちいて中心$O$を作図してから直径$AB$を引きます。

2.

等しい半径の円弧で4点C,D,E,Fをとる
円$O$の半径と等しく点$A,B$をそれぞれ中心とする円弧を描き、円$O$との交点を$C,D,E,F$とします。
6点$A,B,C,D,E,F$を結ぶと円$O$に内接する正六角形を作図することができます。

3.

直線CF,DEを引く
直線$AB$と同様に直線$CF,DE$を引きます。

4.

∠AOCの二等分線を引く
$∠AOC$の二等分線を引きます。円$O$との交点を$G$とします。

5.

角の二等分線と円の交点を通る垂線を引く
点$G$を通る半直線$OG$の垂線を引きます。直線$AB,CF$との交点をそれぞれ$H,I$とします。これは円の接線で円に外接する正六角形の1辺となります。

6.

半径OHの同心円と直線AB,CF,EDとの交点を結ぶ
$OH$または$OI$を半径とする円$O$の同心円を描きます。同心円の円周と直線$AB,CF,DE$との交点を$J,K,L,M$とし、線で結びます。

7.

円Oに外接する正六角形HIJKLM
これで円$O$に外接する正六角形$HIJKLM$を作図することができました。

作図法その2

 作図法その1と手順1.~3. までは同じです。それ以降の手順は以下のようになります。

4.

点Aを通る直線ABに対する垂線を引く
点$A$を通り、直線$AB$に対する垂線を引きます。

5.

直線GHと同様に点B~Fを通る垂線を引く
手順5.と同様にして点$B,C,D,E,F$を通る垂線を引きます。垂線同士の交点を$G,H,I,J,K,L$とします。

6.

円Oに外接する正六角形GHIJKL
これで円$O$に外接する正六角形$GHIJKL$を作図することができました。

 ちなみに円の半径が$1$の場合、外接する正六角形の1辺の長さは$\dfrac{2\sqrt{3}}{3}$、周の長さは$4\sqrt{3}$となります。

(2024/4)一部内容を変更しました。
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