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2021年10月31日

ひし形の対角線の性質

ひし形の対角線の性質
 ひし形の対角線には次のような性質があります。
  • ひし形の対角線は互いの中点で直角に交わる。
  • ひし形の対角線はそれぞれの両端の頂点の内角を二等分する。

なぜこのようなことがいえるのでしょうか?


ひし形は4辺の長さが等しい四角形
 まず、ひし形$\text{ABCD}$を考えると、ひし形は4辺の長さが等しい四角形なので
\begin{equation}\text{AB}=\text{BC}=\text{CD}=\text{DA}\end{equation}
が成り立ちます。

また、対角線$\text{AC}, \text{BD}$の交点を$\text{E}$とします。

対角線は互いの中点で直角に交わる

ひし形の対角線は互いの中点で交わる
 ひし形は平行四辺形の1つなので、対角線は互いの中点で交わり
\begin{equation}\text{AE}=\text{CE}, \text{BE}=\text{DE}\end{equation}
が成り立ちます。

したがって、対角線$\text{AC}$と$\text{BD}$が直角に交わるかを調べればよいことがわかります。


△ABEと△CBEは相似
 $△\text{ABE}$と$△\text{CBE}$に着目すると
  • 共通の辺より$\text{BE}=\text{BE}$
  • $(1)$より$\text{AB}=\text{CB}$
  • $(2)$より$\text{AE}=\text{CE}$
3組の辺がそれぞれ等しいので、合同であることがわかります。
このことより、$∠\text{AEB}=∠\text{CEB}$です。
∠AEB, ∠CEBは直角
ここで、$∠\text{AEB}, ∠\text{CEB}$は対角線$\text{AC}, \text{BD}$が交わってできた角で
\[\angle \text{AEB}+\angle \text{CEB}=\angle \text{AEC}=180°\]
であり、$∠\text{AEB}=∠\text{CEB}$より
\begin{align*}\angle \text{AEB}+\angle \text{AEB}&=180°\\[0.5em]2\angle \text{AEB}&=180°\\[0.5em]\angle \text{AEB}&=90°\end{align*}
となることがわかります。

よって、ひし形の対角線は互いの中点で直角に交わります。


対角線は両端の頂点の内角を二等分する

△ABCと△ADCは相似
 $△\text{ABC}$と$△\text{ADC}$に着目すると
  • 共通の辺より$\text{AC}=\text{AC}$
  • $(1)$より$\text{AB}=\text{AD}$
  • 同様に$(1)$より$\text{BC}=\text{DC}$
3組の辺がそれぞれ等しいので、合同であることがわかります。
このことより、$∠\text{BAC}=∠\text{DAC}, ∠\text{BCA}=∠\text{DCA}$です。
∠BAC=∠DAC、∠BCA=∠DCA
ここで、$∠\text{BAC}, ∠\text{DAC}$は内角$∠\text{BAD}$を対角線$\text{AC}$によって分割してできた角なので、
\[\angle \text{BAD}=\angle \text{BAC}+\angle \text{DAC}\]
であり、$∠\text{BAC}=∠\text{DAC}$より
\begin{align*}\angle \text{BAD}&=\angle \text{BAC}+\angle \text{BAC}\\[0.5em]&=2\angle \text{BAC}\\[0.5em]\angle \text{BAC}&=\frac{\angle \text{BAD}}{2}\\[0.5em]\therefore \angle \text{BAC}=\angle  \text{DAC}&=\frac{\angle \text{BAD}}{2}\end{align*}
となり、対角線$\text{AC}$は内角$∠\text{BAD}$を二等分することがわかります。
同様に、$∠\text{BCA}, ∠\text{DCA}$は内角$∠\text{BCD}$を対角線$\text{AC}$によって分割してできた角なので、対角線$\text{AC}$は内角$∠\text{BCD}$を二等分することがわかります。

したがって、対角線$\text{AC}$はその両端の頂点の内角$∠\text{BAD}, ∠\text{BCD}$を二等分することがわかります。


△ABDと△CBDは相似なので、∠ABD=∠CBD、∠ADB=∠CDB
 次に、$△\text{ABD}$と$△\text{CBD}$に着目すると
  • 共通の辺より$\text{BD}=\text{BD}$
  • $(1)$より$\text{AB}=\text{CB}$
  • 同様に$(1)$より$\text{AD}=\text{CD}$
3組の辺がそれぞれ等しいので、合同であることがわかります。
このことより、$∠\text{ABD}=∠\text{CBD}, ∠\text{ADB}=∠\text{CDB}$です。

$∠\text{ABD}, ∠\text{CBD}$は内角$∠\text{ABC}$を対角線$\text{BD}$によって分割してできた角、$∠\text{ADB}, ∠\text{CDB}$は内角$∠\text{ADC}$を対角線$\text{BD}$によって分割してできた角なので、対角線$\text{BD}$はその両端の頂点の内角$∠\text{ABC}, ∠\text{ADC}$を二等分することがわかります。


 以上より、ひし形の対角線はそれぞれの両端の頂点の内角を二等分することがわかります。

(2026/8)内容を変更しました。

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