The two tangent theorem(2接線の定理)とは、円$\text{O}$の外にある点$\text{P}$を通る円$\text{O}$の2接線$\text{PA,
PB}$(点$\text{A, B}$は円$\text{O}$の接点)の間に
\[\large \text{PA}=\text{PB}\]
という関係があることを表す定理です。
これが成立することを確かめてみます。
$\text{PA, PB}$は円$\text{O}$の接線なので$∠\text{OAP}=∠\text{OBP}=90°$
したがって、$△\text{OPA}$と$△\text{OPB}$は直角三角形です。
$\text{OP}$は共通、$\text{OA,
OB}$は円$\text{O}$の半径なので$\text{OA}=\text{OB}$
よって、直角三角形の斜辺と他の1組の辺の長さがそれぞれ等しいので$△\text{OPA}$と$△\text{OPB}$は合同です。
以上より、$\text{PA}=\text{PB}$であることがわかります。
これを利用したものに以下のようなものがあります。
円$\text{O}$の外の点$\text{P}$を通る円$\text{O}$の2接線$\text{PA,
PB}$と弧$\text{AB}$上の点を接点とする接線との交点を$\text{C,
D}$とする。ただし、$\text{PA}>\text{PC,
PB}>\text{PD}$。このとき$△\text{PCD}$の周の長さは$\text{PA}$と$\text{PB}$の和に等しい。
これが成立することを確かめてみます。
円$\text{O}$と$\text{CD}$の接点を$\text{Q}$とすると、$\text{CA,
CQ}$は点$\text{C}$を通る接線であるため$\text{CA}=\text{CQ}$、
$\text{DB, DQ}$は点$\text{D}$を通る接線であるため$\text{DB}=\text{DQ}$
また、$\text{PA}=\text{PC}+\text{CA}$より、$\text{PA}=\text{PC}+\text{CQ}$、
$\text{PB}=\text{PD}+\text{DB}$より、$\text{PB}=\text{PD}+\text{DQ}$
$△\text{PCD}$の周の長さは$\text{PC}+\text{PD}+\text{CD}$であり、$\text{PC}+\text{PD}+\text{CQ}+\text{DQ}$とも書けて後者に上記の式を代入すると
$\text{DB, DQ}$は点$\text{D}$を通る接線であるため$\text{DB}=\text{DQ}$
また、$\text{PA}=\text{PC}+\text{CA}$より、$\text{PA}=\text{PC}+\text{CQ}$、
$\text{PB}=\text{PD}+\text{DB}$より、$\text{PB}=\text{PD}+\text{DQ}$
$△\text{PCD}$の周の長さは$\text{PC}+\text{PD}+\text{CD}$であり、$\text{PC}+\text{PD}+\text{CQ}+\text{DQ}$とも書けて後者に上記の式を代入すると
\[\text{PC}+\text{PD}+\text{CD}=\text{PA}+\text{PB}\]
したがって、$△\text{PCD}$の周の長さは$\text{PA}+\text{PB}$に等しいことがわかります。
外部リンク:The Two Tangent Theorem | Geometry Help
外部リンク:Find the Perimeter of the Green Triangle | Step-by-Step Explanation - YouTube
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