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2022年3月15日

3次方程式の解と係数の関係

x35x2+5x1=0の解をα,β,γとしたとき以下の値を求めよ。

(1)α2+β2+γ2

(2)α3+β3+γ3


 3次方程式の解と係数の関係は以下のように求められます。
ax3+bx2+cx+d=0の解がα,β,γの3つであるとき
ax3+bx2+cx+d=a(xα)(xβ)(xγ)
と表せます。
右辺を展開すると
ax3+bx2+cx+d=ax3a(α+β+γ)x2+a(αβ+βγ+γα)xaαβγ
となるので、xの次数が同じ項を比較すると
⎪ ⎪⎪ ⎪a(α+β+γ)=ba(αβ+βγ+γα)=caαβγ=d
各式を整理して
⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪ ⎪α+β+γ=baαβ+βγ+γα=caαβγ=da
となります。
 したがって、x35x2+5x1=0における解と係数の関係は、
⎪ ⎪⎪ ⎪α+β+γ=5αβ+βγ+γα=5αβγ=1
となります。
これを利用して問題を解きます。

(1)

因数分解公式
a2+b2+c2+2(ab+bc+ca)=(a+b+c)2
より
α2+β2+γ2=(α+β+γ)22(αβ+βγ+γα)
であるので
α2+β2+γ2=5225=15

(2)

因数分解公式
a3+b3+c33abc=(a+b+c)(a2+b2+c2abbcca)
より
α3+β3+γ3=(α+β+γ)(α2+β2+γ2αββγγα)+3αβγ=(α+β+γ){(α+β+γ)23(α+β+γ)}+3αβγ
であるので
α3+β3+γ3=5(5235)+31=53
となります。

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