(1)α2+β2+γ2
(2)α3+β3+γ3」
3次方程式の解と係数の関係は以下のように求められます。
ax3+bx2+cx+d=0の解がα,β,γの3つであるとき
ax3+bx2+cx+d=a(x−α)(x−β)(x−γ)
と表せます。右辺を展開すると
ax3+bx2+cx+d=ax3−a(α+β+γ)x2+a(αβ+βγ+γα)x−aαβγ
となるので、xの次数が同じ項を比較すると
⎧⎪
⎪⎨⎪
⎪⎩−a(α+β+γ)=ba(αβ+βγ+γα)=c−aαβγ=d
各式を整理して
⎧⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪⎨⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪
⎪⎩α+β+γ=−baαβ+βγ+γα=caαβγ=−da
となります。 したがって、x3−5x2+5x−1=0における解と係数の関係は、
⎧⎪
⎪⎨⎪
⎪⎩α+β+γ=5αβ+βγ+γα=5αβγ=1
となります。これを利用して問題を解きます。
(1)
因数分解公式
a2+b2+c2+2(ab+bc+ca)=(a+b+c)2
より
α2+β2+γ2=(α+β+γ)2−2(αβ+βγ+γα)
であるので
α2+β2+γ2=52−2⋅5=15
(2)
因数分解公式
a3+b3+c3−3abc=(a+b+c)(a2+b2+c2−ab−bc−ca)
より
α3+β3+γ3=(α+β+γ)(α2+β2+γ2−αβ−βγ−γα)+3αβγ=(α+β+γ){(α+β+γ)2−3(α+β+γ)}+3αβγ
であるので
α3+β3+γ3=5(52−3⋅5)+3⋅1=53
となります。
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