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2022年3月3日

三角関数sinθ、cosθ、tanθの相互関係

 三角関数sinθ,cosθ,tanθの間にはどのような関係があるのでしょうか?


直角三角形による定義の場合

 C=90°である直角三角形ABCについてB=θ、斜辺ABの長さをrBの斜辺でない隣接する辺BCの長さをxAの対辺ACの長さをyとすると三角比は
sinθ=yr,cosθ=xr,tanθ=yx
となります。
 sinθ,cosθの式を変形して
x=rcosθy=rsinθ
となります。
すると、tanθの式に(a), (b)を代入すると
tanθ=sinθcosθ
が得られます。
 また、三平方の定理より
x2+y2=r2
が成り立つので、これに(a), (b)を代入すると
(rcosθ)2+(rsinθ)2=r2r2sin2θ+r2cos2θ=r2
この両辺をr2で割ることで
sin2θ+cos2θ=1
が得られます。
 さらに、(2)の両辺をcos2θで割ると
sin2θcos2θ+cos2θcos2θ=1cos2θ(sinθcosθ)2+1=1cos2θtan2θ+1=1cos2θ
が得られます。

 (1),(2),(3)の3つの式はsinθ,cosθtanθの互いの関係性を表した式なので、これらのことを三角関数(三角比)の相互関係と呼びます。

単位円による定義の場合

 単位円による定義では、
単位円による定義
x軸の正の部分と反時計回りを正の方向としてθの角をなす単位円の半径を引いたとき円周上の端点の座標が(cosθ,sinθ)、半径を延長した直線の傾きがtanθとなります。
 すると半径が原点と(cosθ,sinθ)を通ることから傾きを求めるとtanθ
tanθ=sinθ0cosθ0=sinθcosθ
となり(1)を得ます。
 単位円の中心である原点Oから(cosθ,sinθ)までの距離は1なので
(cosθ0)2+(sinθ0)2=1sin2θ+cos2θ=1
となり(2)を得ます。

(c)に関しては直角三角形による定義の場合と同様です。

(2024/5)内容を一部修正しました。
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