「線分$AB,AC$がある。ここに次の条件を満たす円$O$を作図せよ。
条件1:円$O$は点$C$と線分$AB$を$2:1$に内分する点$P$を通る。
条件2:円$O$は直線$AC$を接線とする。」
このような問題はどのように解けばよいでしょうか?
まずは$AB$の内分点$P$を作図します。
1.
線分$AB$の垂直二等分線を作図し、中点$D$をとります。
2.
線分$AC$の垂直二等分線を作図し、中点$E$をとります。
3.
線分$BE$と$CD$を引き、その交点を$F$とします。
これは三角形$ABC$の重心です。
4.
点$F$を通り、$BC$に平行な線を引き、$AB$との交点が内分点$P$となります。
点$F$が重心なので、直線$AF$は線分$BC$の中点$M$を通ります。
$BC//PF$なので同位角が等しいことから$△ABM$と$△APF$が相似であることがわかります。その相似比は重心の性質より$AF:FM=2:1$であり$AM:AF=3:2$であることから、$AB:AP=3:2$そして$AP:PB=2:1$であることを確かめることができます。
次は中心$O$を見つけます。
5.
これは、円周上の異なる2点を結ぶ線分(弦)の垂直二等分線上に必ず円の中心が存在するためです。
6.
点$C$を通る線分$AC$に対する垂線を引き、5.の垂直二等分線との交点が円$O$の中心となります。
これは、接線は接点を通る半径に対し必ず垂直になるためです。
直線$AC$が円$O$の接線であり、円$O$が点$C$を通るならば点$C$は接点であることがわかります。
7.
点$O$を中心とする半径$OP$の円を描くと上図のようになります。
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https://p-suugaku.blogspot.com/2022/07/2ten-tooru-en-sakuzu.html2点を通る円の作図