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2022年7月17日

ヒポクラテスの定理

ヒポクラテスの定理
 ヒポクラテスの定理とは、上図のように直角三角形ABCの各辺を直径とする半円を描くと、この図形の面積について
月形BC+月形AC=△ABC
が成り立つという定理です。

なぜこの関係が成り立つのでしょうか?


 この面積の関係を導くために各図形の面積について調べてみます。
 半円ABに着目します。
半円AB
半円ABの面積はABを直径とするから
半円AB=12(AB2)2π=AB28π
となります。

ちなみに、半円ABは直角三角形ABCの斜辺ABを直径としているので、タレスの定理の逆より頂点Cは半円ABの弧上にあることがわかります。


 次に半円BC, ACに着目します。
直角三角形ABCと半円AC、BC
半円ABと同様に半円BCの面積はBCを直径とするから
半円BC=BC28π
半円ACの面積はACを直径とするから
半円AC=AC28π
となります。
ここで、三平方の定理より
AB2=BC2+AC2
であり、両辺にπ8を掛けると
AB28π=(BC2+AC2)8πAB28π=BC28π+AC28π
したがって、
半円AB=半円BC+半円AC
が成り立つことがわかります。
このことから、直角三角形ABCと半円BC、半円ACの面積の和は
ABC+半円BC+半円AC=△ABC+半円AB
となり、月形BCと月形ACの面積の和は
(ABC+半円BC+半円AC)半円AB
で求められるので
月形BC+月形AC=(ABC+半円BC+半円AC)半円AB=(ABC+半円AB)半円AB=△ABC
となり、ヒポクラテスの定理が成り立つことがわかります。

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