極限値と極値、よく似ている単語ですがどのような違いがあるのでしょうか?
極限値は極限に関する値のことで
\[\lim_{x\to a}f(x)=b\]
のように$x$を$a$に限りなく近づけたとき$f(x)$が$b$に近づいた(収束した)ときの$b$のことを指します。
ある特定の値に近づいたときにその値を極限値というので、限りなく大きくなることを表す$\infty$や限りなく小さくなることを表す$-\infty$(発散)のことは極限値とは呼びません。
極値は関数に関する値のことで関数$y=f(x)$のグラフの凸になっている部分のうち$f'(x)=0$(接線とx軸が平行)となる点のy座標のことです。
下に凸の$f'(x)=0$となる点のy座標を極小値、上に凸の$f'(x)=0$となる点のy座標を極大値と呼び、これら2つのことを極値と呼びます。
定義域によっては最大値・最小値となる可能性のある部分なので最大値・最小値を調べる際には極値についても調べる必要があります。
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