この2次不等式は、x^2+x-12の値が0以下(0か負)になることを表しています。2次不等式を解くとは前述のような値を示すときのxの値の範囲はどうなるかということを求めるということです。
まず、2次方程式を解くときと同じく因数分解をします。
(x+4)(x-3)\leqq 0
このような式に変形すると、x+4とx-3という2つの数を掛けて0以下になる条件を調べることで2次不等式を解くことができます。
ここで、不等式が成り立つ条件は細かく分類すれば以下のようになります。
このとき、Bのとる値は何でも構いません。
このとき、Aのとる値は何でも構いません。
1. A<0かつB>0のとき(負になる条件1)
例えばA=-1,B=1とすれば
-1× 1=-1<0
なので、AB<0を満たします。
2. A>0かつB<0のとき(負になる条件2)
例えばA=1,B=-1とすれば
1× (-1)=-1<0
なので、AB<0を満たします。
3. A<0かつB<0のとき(正になる条件1)
例えばA=-1,B=-1とすれば
-1×(-1)=1>0
なので、AB>0を満たします。
4. A>0かつB>0のとき(正になる条件2)
例えばA=1,B=1とすれば
1×1=1>0
なので、AB>0を満たします。
5. A=0のとき(0になる条件1)
0× B=0
なので、A× B\leqq 0を満たします。このとき、Bのとる値は何でも構いません。
6. B=0のとき(0になる条件2)
A× 0=0
なので、A× B\leqq 0を満たします。このとき、Aのとる値は何でも構いません。
1.、2.は掛けて負になる条件、3.、4.は掛けて正になる条件です。これらの条件の元になるのは
5.、6.は等号付き不等号(\leqq,\geqq)の不等式のときだけの条件です。
\begin{align*}(正)×(正)&=(正)&(正)×(負)&=(負)\\ \\
(負)×(正)&=(負)&(負)×(負)&=(正)\end{align*}
という積の正負です。5.、6.は等号付き不等号(\leqq,\geqq)の不等式のときだけの条件です。
ですが、等号付き不等号の不等式の場合も4つにまとめることができます。
1’. A\leqq0かつB\geqq0の場合(0以下になる条件1)
2’. A\geqq0かつB\leqq0の場合(0以下になる条件2)
3’. A\leqq0かつB\leqq0の場合(0以上になる条件1)
4’. A\geqq0かつB\geqq0の場合(0以上になる条件2)
2’. A\geqq0かつB\leqq0の場合(0以下になる条件2)
3’. A\leqq0かつB\leqq0の場合(0以上になる条件1)
4’. A\geqq0かつB\geqq0の場合(0以上になる条件2)
例えば1'.の条件はA\leqq0はA<0またはA=0を表すものであることから、「『A<0またはA=0』かつ『B>0またはB=0』」と書くことができ、これは以下の表に表されるような条件の組み合わせをつくることができます。
1'.と対になる2'.でつくることができる条件と合わせると1.、2.、5.、6.に当てはまるときに考えられうるすべての条件の組み合わせとなります。これは3'.と4'.の場合も同様です。
では、上記を踏まえ冒頭の2次不等式を解いてみると、A=x+4,B=x-3とおくと1'.、2'.が当てはまります。
これはxは-4以下3以上の数である、ということです。
これはxは-4以上3以下の数である、ということです。
1'.にあてはまるとき
\begin{align*}A=x+4&\leqq0\\[0.5em]x&\leqq-4\\[1.5em]B=x-3&\geqq0\\
\\ x&\geqq3\end{align*}
なので、x\leqq-4かつx\geqq3となります。これはxは-4以下3以上の数である、ということです。
そのような数は存在しないので、これを満たすxの範囲も存在しません。
2'.にあてはまるとき
\begin{align*}A=x+4&\geqq0\\[0.5em]x\geqq-4\\[1.5em]B=x-3&\leqq0\\
\\ x&\leqq3\end{align*}
なので、\mathbf{x\geqq-4かつx\leqq3}となります。これはxは-4以上3以下の数である、ということです。
したがって、このxの範囲は-4\leqq x\geqq3と書くことができます。
以上からx^2+x-12\leqq 0の解は\mathbf{-4\leqq x\leqq 3}となります。
グラフを使った2次不等式の解き方は以下の記事で紹介します。
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