「$\sin23°+\sin67°=x$とするとき、$\sin(23°+111°)$を$x$の式で表せ。」
このような問題はどのように考えればよいでしょうか?
この問題は三角関数の性質、相互関係、倍角の公式を駆使して解きます。
まずは$\sin23°+\sin67°=x$の方から考えます。
三角関数の性質$\sin(90°-\theta)=\cos\theta$より、
$67°=90°-23°$なので、
\begin{equation}\sin23°+\sin67°=\sin23°+\cos23°=x\end{equation}
となります。
$\sin(23°+111°)$の方は、
\[\sin(23°+111°)=\sin134°\]
なので、三角関数の性質$\sin(180°-\theta)=\sin\theta$より、
$134°=180°-46°$なので
\begin{equation}\sin(23°+111°)=\sin46°\end{equation}
となります。
$(1)$の両辺を2乗すると
\[\sin^2 23°+2\sin23°\cos23°+\cos^2 23°=x^2\]
ここで$\sin^2\theta+\cos^2\theta=1$なので、
\begin{align*}1+2\sin23°\cos23°&=x^2\\
2\sin23°\cos23°&=x^2-1\end{align*}
2倍角の公式$\sin2\theta=2\sin\theta\cos\theta$より
\begin{equation}\sin(2×23°)=\sin46°=x^2-1\end{equation}
$(2),(3)$より
\[\sin(23°+111°)=x^2-1\]
と求めることができます。
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