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2022年10月25日

2次不等式を解く(2)

 「次の2次不等式を解け。

(1)\large x^2-3x-18<0

(2)\large x^2+6x+8\geqq0

(3)\large -x^2+2x-3<0

(4)\large x^2-4x+5\leqq0

これらの2次不等式はどのように解けばよいでしょうか?

 2次不等式は因数に着目して解を求める方法とグラフから解を求める方法があります。
この2通りの方法で2次不等式を解いてみます。

(1)x^2-3x-18<0

1. 因数に着目して解を求める方法

 左辺を因数分解すると
(x+3)(x-6)<0
となります。

左辺は負であるから、掛けて負となる条件を考えると
(正)\times(負)=(負)\quad(負)\times(正)=(負)
より「x+3>0かつx-6<0 …(a)」、「x+3<0かつx-6>0 …(b)」の2通りが考えられます。
ここで、3>-6よりx+3>x-6なので、(b)は不適。
したがって、「x+3>0かつx-6<0 …(a)」を満たすxを求めます。
\begin{align*}x+3&>0\\ \\ x&>-3&\cdots(c)\\ \\ \\ x-6&<0\\ \\ x<6&\cdots(d)\end{align*}
x>-3かつx<6
(c)かつ(d)なので求めるxの範囲は-3<x<6となります。

2. グラフを利用して解を求める方法

 グラフを利用するときは、2次不等式を「y=x^2-3x-18かつy<0」というように分解して考えます。
y=x^2-3x-18のグラフ
 y=x^2-3x-18のグラフを描くと上図のようになります。因数分解するとy=(x+3)(x-6)ですから、x軸との共有点のx座標は-36であることがわかります。
y=x^2-3x-18と-3<x<6
問題の不等式はこのグラフのy<0、すなわちyが負となる部分のことを表しているので、この部分が存在するxの範囲はグラフより-3<x<6となります。
y=0yの範囲に含まれないので求めるxの範囲にもx=-3,6は含まれない点には気をつけてください。

(2)x^2+6x+8\geqq0

1.

 左辺を因数分解すると
(x+4)(x+2)\geqq0
となります。

これは「(x+4)(x+2)>0または(x+4)(x+2)=0」と分けて考えれば、おのおのから導き出される条件より不等式が満たすxの範囲を求めることができます。
しかし、2次不等式を解くで紹介している通り、「x+4\leqq0かつx+2\leqq0 …(c)」、「x+4\geqq0かつx+2\geqq0 …(d)」の2通りに分けて考えることができます。

(c)の場合:

\begin{align*}x+4&\leqq0\\ \\ x&\leqq-4&\cdots(e)\\ \\ \\ x+2&\leqq0\\ \\ x&\leqq-2&\cdots(f)\end{align*}
(e)かつ(f)なので、x\leqq-4 …(c)'となります。

(d)の場合:

\begin{align*}x+4&\geqq0\\ \\ x&\geqq-4&\cdots(g)\\ \\ \\ x+2&\geqq0\\ \\ x&\geqq-2&\cdots(h)\end{align*}
(g)かつ(h)なので、x\geqq-2 …(d)'となります。
x≦-4,-2≦x
求めるxの範囲は(c)'または(d)'なので、x\leqq-4,-2\leqq xとなります。

2.

 不等式を「y=x^2+6x+8かつy\geqq0」というように分解します。
y=x^2+6x+8のグラフ
 y=x^2+6x+8のグラフは上図のようになります。
y=x^2+6x+8とx≦-4,-2≦x
問題の不等式はy0以上になる部分を表しているので、その様になっている部分のxの範囲はx\leqq-4,-2\leqq xとなります。

(3)-x^2+2x-3<0

1.

 左辺は実数の範囲で因数分解できません。
なので、左辺を平方完成してみます。
\begin{align*}-(x^2-2x)-3&=-\{(x^2-2x+1)-1\}-3\\ \\ &=-(x^2-2x+1)-2\\ \\ &=-(x-1)^2-2\end{align*}
ここで、2乗した数は0以上となるので-(x-1)^2\leqq0となります。そして、-2は負の数であるから常に-(x-1)^2-2<0です。
xの値に関係なく不等式は常に成り立つので、解はすべての実数となります。

2.

y=-x^2+2x-3のグラフ
 y=-x^2+2x-3のグラフは上図のようになります。
x軸とは共有点を持たないので、yは常に負となります。
y=-x^2+2x-3とすべての実数x
問題の不等式はyが負となっている部分を表しているので、その様になっている部分のxの範囲はすべての実数となります。

(4)x^2-4x+5\leqq0

1.

 これも左辺は実数の範囲で因数分解できません。
左辺を平方完成すると
\begin{align*}(x^2-4x)+5&=\{(x^2-4x+4)-4\}+5\\ \\ &=(x^2-4x+4)+1\\ \\ &=(x-2)^2+1\end{align*}
(x-2)^2\geqq0なので、常に(x-2)^2+1>0です。
左辺が0以下になることはないので不等式が成り立つことはありません。したがって、解はありません。

2.

y=x^2-4x+5のy≦0を満たす範囲
 y=x^2-4x+5のグラフは上図のようになります。
x軸とは共有点を持たないので、yは常に正となります。
問題の不等式はy0以下になっている部分を表していますが、そのような部分はないので不等式を満たすxの範囲はありません。

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