「平行四辺形
ABCDの対角線
ACの長さが
4、
BDの長さが
6、対角線同士のなす角が
60°のとき、平行四辺形の面積を求めよ。」
このような問題はどのように解けばよいのでしょうか?
まずは平行四辺形
ABCDの対角線
ACの長さが
m、
BDの長さが
n、対角線同士のなす角が
θの場合を考えてみます。
対角線同士の交点を
Oとすると、平行四辺形の性質より対角線は互いの中点で交わります。
したがって、
AO=CO=m2BO=DO=n2
です。
ここで、
△OABの面積は
△OAB=12AO⋅BOsinθ=12⋅m2⋅n2sinθ=mn8sinθ
で求められます。
△OADの面積は
∠AOD=180°−θ、
sin(180°−θ)=sinθより
△OAD=12AO⋅DOsin(180°−θ)=mn8sinθ
で求められます。
△OABと
△OCD、
△OBCと
△ODAは合同で、いずれの三角形の面積も
mn8sinθであるから、平行四辺形
ABCDの面積はいずれかの三角形の面積の4倍となるので、
□ABCD=4⋅mn8sinθ=mn2sinθ
であるとわかります。
問題の場合
m=4,n=6,θ=60°なので、上の式に代入すると
□ABCD=4⋅62sin60°=12⋅√32=6√3
となります。