(1)水槽と柱体$A$の底面の面積比を求めよ。
(2)柱体$A$と柱体$B$の底面の面積比を求めよ。」
注ぐ水の量が決まっていることに着目します。水の量が一定ということは、水の体積が一定であるということです。
(1)
柱体の体積は$(底面積)\times(高さ)$で計算できます。
水槽の底面積を$S[\text{cm}^2]$とすると、何も入っていない水槽に水を注いだとき水深は$2[\text{cm}]$だったので、このときの水の体積は$2S[\text{cm}^3]$です。
注いだ水の体積は一定なので、上の2つの水の体積の式の関係は
\[2S=5S-5S_A\]
となります。これを変形すると
\begin{align*}2S&=5S-5S_A\\ \\ 3S&=5S_A\\ \\ \frac{3S}{S_A}&=5\\ \\ \frac{S}{S_A}&=\frac{5}{3}\end{align*}
これを比の値と考えれば$p:q$の比の値は$\dfrac{p}{q}$なので、水槽と柱体$A$の底面の面積比は
\[S:S_A=5:3\qquad\cdots(a)\]
となります。
(2)
まずは水槽と柱体$B$の底面の面積比を求めます。
(1)と同様にして、柱体$B$の底面積を$S_B[\text{cm}^2]$とすると、水槽に柱体$B$を入れて、そこに水を注いだときの水深は$8[\text{cm}]$だったので、このときの水の体積は$8S-8S_B)[\text{cm}^3]$となるから
\begin{align*}2S&=8S-8S_B\\ \\ 6S&=8S_B\\ \\ \frac{6S}{S_B}&=8\\ \\ \frac{S}{S_B}&=\frac{4}{3}\end{align*}
このことから、水槽と柱体$B$の底面の面積比は
\[S:S_B=4:3\qquad\cdots(b)\]
となります。
(a)と(b)から柱体$A$と柱体$B$の底面の面積比を求めるには比の性質
\[ka:kb=a:b\]
を利用します。