例としてx2−6xy+5y2という多項式について考えます。
因数分解すると
x2−6xy+5y2=x2−xy−5xy+(−1)×(−5)y2=(x−y)(x−5y)−−−−−−−−−−−−−
平方完成すると
x2−6xy+5y2=(x2−6xy+9y2)−9y2+5y2=(x−3y)2−4y2−−−−−−−−−−−−−
となります。
因数分解は、(x−y)と(x−5y)が省略されていますが"×"でつながっています。
A×BのAとBのように"×"でつながっているものを因数といい、因数だけの式にすることを因数分解といいます。
AやBに入るのはx−yやx−3yのような多項式がカッコで囲われているものも含まれます。
一方、平方完成は(x−3y)が2乗であるから(x−3y)が2個"×"でつながっていることになりますが、4y2とは"-"でつながっています。
すべて"×"でつながっていないので、平方完成と因数分解は別物です。
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