通常、三角形の面積は
\[(底辺)\times(高さ)\div2\]
で表されるように、底辺と高さという2つの長さがわからないと求められません。
しかし、三角形の中には1辺の長さが分かれば面積が求められるものが存在します。
それはどんな三角形なのか3つの例を見ていきます。
1. 直角二等辺三角形
直角をつくっている2辺がそのまま底辺と高さになり、これらは長さが等しいのでどちらか一方の長さがわかっていれば面積を求めることができます。
2. 有名角の直角三角形
先程の直角二等辺三角形も有名角の直角三角形の1つであり、これに含まれる直角三角形はもう1つあります。
それは3つの角が$30°-60°-90°$の直角三角形です。この直角三角形の3辺の長さの比は$1:2:\sqrt{3}$であり、どれか1つでも辺の長さがわかれば他の辺の長さもわかるので面積を求めることができます。
図4 $30°-60°-90°$の直角三角形 |
また、この直角三角形は正三角形を半分に切ったものなので、正三角形の面積を求めるときにも利用することができます。
有名角の直角三角形に限定しましたが、3辺の比を知っている直角三角形であれば同様に1辺の長さから面積を求めることができます。
3. 底角が$75°$の二等辺三角形
以上が1辺の長さがわかれば面積が求められる三角形の例です。
(2024/8)修正しました。
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