「(a+2b+3c)5(a+2b+3c)5の展開式におけるa3bca3bcの係数を求めよ。」
[03 帝塚山大]
多項定理を使った場合
(a+b+c)n(a+b+c)nの展開式におけるapbqcrapbqcrの係数は、n!p!q!r!n!p!q!r!となるので、
5!3!1!1!×a3×2b×3c=5×4×2×3a3bc=120a3bc
よって、求める係数は120。
二項定理を使った場合
まず、{a+(2b+3c)}とし、a3(2b+3c)2の係数について考えます。
(a+b)nの展開式におけるapbn−pの係数は、nCp=n!p!(n−p)!となるので、
5C3a3(2b+3c)2=10a3(2b+3c)2
次に(2b+3c)2の展開式におけるbcの係数について考えます。
2C1×2b×3c=2×2×3bc=12bc
よって、a3bcの係数は
10a3×12bc=120a3bc
となるため、120。
a3(2b+3c)2の展開式の中にa3bcの項があるので、二項定理を使って求めた係数すべてを掛け合わせることで、最終的に求めたい係数を導くことができます。
展開する前にもともとついていた係数も掛けることを忘れないよう注意してください。
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