「関数$y=x^2+2x$のグラフをかけ。」
[03 拓殖大]
まず、最も次数の大きい$x^2$の係数は1、正の数なので下に凸の放物線であることがわかります。
次に、$y=0$のときのxの値と$x=0$のときのyの値を求めます。$y=0$というのはx軸のことなので、xの値は関数とx軸との交点のx座標となります。また、$x=0$はy軸のことで、yの値は関数とy軸との交点のy座標になります。
$y=0$を代入した$x^2+2x=0$を因数分解して解きます。
\begin{align*}x^2+2x=x(x+2)&=0\\
x&=0,2\end{align*}
したがって、問の関数は$(-2, 0), (0, 0)$を通ります。
$x=0$を代入すると$y=0$となり、上記の$(0,0)$を通ることがわかります。
最後に、問の関数を平方完成します。
\begin{align*}y&=x^2+2x\\
&=(x^2+2x+1)-1\\ &=(x+1)^2-1\end{align*}
平方完成した式より、軸は$x=-1$、頂点は$(-1,-1)$であるとわかります。
$y=x^2+2x$のグラフは、$(-2,0),(-1,-1),(0,0)$の3つの点を打ち、3点を通り$x=-1$で線対称になるように放物線を描きます。
$y=0$のときの$x$の値を求める時因数分解できるかどうかわからない場合は、判別式を使って解がいくつあるかを調べます。
\[\begin{aligned}ax^2+bx+c&=0のとき\\ D&=b^2-4ac\end{aligned}\]
- $D>0$のとき、図1のようにx軸に2点で交わっています。
- $D=0$のとき、x軸と頂点が接しています。
- $D<0$のとき、x軸とは交わりも接しもしません。
判別式が$D\geqq0$のとき、解の公式を使ってxの値を求めます。
\[\begin{aligned}ax^2+bx+c&=0のとき\\
x&=\frac{-b\pm\sqrt{b^2-4ac}}{2a}\end{aligned}\]
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