順列の式は以下のようになります。
\begin{align*}_nP_k&=\frac{n!}{(n-k)!}\tag1\\
&\qquad(n:自然数,k:0\leqq k\leqq nの整数)\end{align*}
なぜ、順列は階乗の分数で表せるのでしょうか?
例題として「問1.
1,2,3,4,5の5つの数字をそれぞれ一回ずつ使って5桁の整数をつくる。できる整数は何通りあるか。」を考えます。
1桁目は1,2,3,4,5の5通り、2桁目は1桁目で選んだ数字以外の4通り、3桁目はそれから残った数字の3通り……とおこなう流れで数字を選んでいくので、できる整数は5!(5の階乗)、すなわち120通りとなります。
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図1 簡略化した樹形図と階乗 |
では、「問2.
1,2,3,4,5の5つの数字の中から異なる数字を2つ使ってできる2桁の整数は何通りあるか。」といった問題の場合はどうでしょう?
さきほどと同じ考え方をすれば、1桁目は5通り、2桁目は4通りなので20通りとなります。
ですが、問1.の5!を利用した考え方もできます。
2桁目までは同じですが、3桁目以降の分岐がなくなっています。
3桁目からは、3通り×2通り×1通りなので、3!=6通りとなります。
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図2 3桁目以降がなくなった樹形図と順列 |
3桁目からは、3通り×2通り×1通りなので、3!=6通りとなります。
5!通りから2桁目までの試行(5×4)を抜き出すには、3!で割れば良いので
\frac{5!}{3!}
となり、この「5個の中から2つ選んだ場合の順列の総数」を_5P_2と書くので
_5P_2=\frac{5!}{3!}
が成り立ちます。
したがって、「n個の中からk個選んだ場合の順列の総数」という問題であれば、同様に考えて
{_n P_k}=\frac{n!}{(n-k)!}
となるので、(1)が出てきます。
問1.の場合は「5個の中から5個選んだ場合の順列の総数」と考えることができるので、
_5P_5=\frac{5!}{0!}=\frac{5!}{1}=5!
となり、この場合も(1)が成り立つことがわかります。
「5個の中から1つも選ばない場合の順列の総数」は何も並んでいない状態の1通りであり、
_5P_0=\frac{5!}{5!}=1
となることから、やはりこの場合も(1)が成り立つことがわかります。
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