円
(x−a)2+(y−b)2=r2の円周上の点
(p,q)を通る接線の方程式は
(p−a)(x−a)+(q−b)(y−b)=r2
となります。
なぜこれが円の接線の方程式となるのでしょうか?
点
(p,q)を通る接線の方程式は傾きを
tとおいて
y−q=t(x−p)(i)
円の中心
(a,b)と
(p,q)を通る直線の方程式は
y−q=q−bp−a(x−p)(ii)
となります。
ここで、
(i)と
(ii)は互いに垂直なので
t⋅q−bp−a=−1
となるから
tは
t=−p−aq−b
です。これを
(i)に代入すると
y−q=−p−aq−b(x−p)(q−b)(y−q)=−(p−a)(x−p)(p−a)(x−p)+(q−b)(y−q)=0
これを変形して
(p−a){x−p+(p−a)−(p−a)}+(q−b){y−q+(q−b)−(q−b)}=0(p−a){(x−a)−(p−a)}+(q−b){(y−b)−(q−b)}=0(p−a)(x−a)+(q−b)(y−b)=(p−a)2+(q−b)2
ここで円の中心
(a,b)と
(p,q)の距離、すなわち半径
rは
r=√(p−a)2+(q−b)2r2=(p−a)2+(q−b)2
であるから、円
(x−a)2+(y−b)2=r2の円周上の点
(p,q)を通る接線の方程式は
(p−a)(x−a)+(q−b)(y−b)=r2
となることがわかります。