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2022年5月28日

仕事算の問題を解く

「同じ仕事を終わらせるのにAさんは4日、Bさんは8日、Cさんは10日かかる。
この仕事をAさんとCさんの2人で最初の2日間こなし、翌日残りをBさん1人に引き継いだ。Bさんは何日で仕事を終わらせることができるか?」

このような問題はどのように解けばよいでしょうか?

 2通りの方法で解いてみます。

1. 割合で考える

 仕事全体の量を基準の1として1日あたりにこなす仕事の量の割合から問題を解きます。

Aさんは4日で仕事を終わらせるのでAさんが1日あたりにこなす仕事の量の割合は14となります。
同様にBさんが1日あたりにこなす仕事の量の割合は18、Cさんは110となります。

以上からAさんとCさんの2人で1日あたりにこなすことができる仕事の量の割合は2人のこなせる仕事の量の割合を足して
14+110=720
であることがわかります。
AさんとCさんの2人が2日間でこなした仕事の量の割合は
720×2=710
なので、Bさんがこなす仕事の量の割合は仕事全体の量から差し引いて
1710=310
であるとわかります。

Bさんが仕事を終えるのに必要な日数はこなす仕事の量の割合をBさんが1日あたりにこなす事ができる仕事の量の割合で割れば良いので
310÷18=310×8=125=2.4
より2.4日、すなわちBさんが仕事を引き継いで3日目に終わることがわかります。
したがって、答えは3日です。

2. 1人を基準に考える

 1.では仕事全体の量を基準にしましたが、こちらは3人のうち1人の1日あたりにこなせる仕事の量を基準にして考えます。
Aさんの1日あたりにこなせる仕事の量をa、Bさんのをb、Cさんのをcとおきます。
すると仕事全体の量は同じなので、等式で
4a=8b=10c
と書くことができます。
これを
{4a=8b4a=10c
と書き直し、b,cそれぞれについて解けば
b=12a, c=25a
となりAさんの1日あたりにこなせる仕事の量を基準にBさん、Cさんが1日あたりにこなせる仕事の量を考えることができます。

これを利用し、また1.と同様にしてAさんとCさん2人が2日間でこなした仕事の量は
2(a+c)=2(a+25a)=2×75a=145a
Bさんがこなす仕事の量は仕事全体の量は前述より4aで表せるから
4a145a=65a
Bさんが仕事を終えるのに必要な日数はBさんが1日あたりにこなす事ができる仕事の量で割れば良いので
65a÷12a=65a×2a=125=2.4
より2.4日、すなわちBさんが仕事を引き継いで3日目に終わることがわかります。
したがって、答えは3日です。
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