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2022年9月23日

楕円の焦点から引いた垂線の長さは?

焦点を足とする垂線の長さは?
 楕円x2a2+y2b2=0 (a>b>0)の焦点の1つFから長軸に垂直な直線を引きます。この垂線と楕円の交点をPとするとき、線分FPの長さはどうなるでしょうか?

 まずは楕円の特徴についておさらいします。
楕円の定義は「2つの焦点からの距離の和が一定となる点の軌跡」です。この2つの焦点からの距離の和は長軸の長さ2aと等しくなります。
楕円
また、焦点から短軸の一端までの距離が長軸の長さの半分となるため、三平方の定理を利用して求めると焦点間の距離は2a2b2となります。
以上を利用して線分FPの長さを求めます。
直角三角形をつくる
 線分F'Pを引き直角三角形FF'Pをつくります。
FPF'Pの長さの和は2つの焦点からの距離の和となるため2aとなります。
したがって、FPの長さをxとすればF'Pの長さは2axとなります。
そしてFF'の長さは焦点間の距離なので2a2b2です。
これらのことから、三平方の定理より
PF'2=PF2+FF'2(2ax)2=x2+(2a2b2)24a24ax+x2=x2+4(a2b2)4ax=4b2x=b2a
となるので、PF=b2aであることがわかります。

三平方の定理より垂線の長さを求める
 ちなみにb>a>0のときは長軸の長さが2b、焦点間の距離が2b2a2となります。
同様に考えれば上図のようにQF=yとおけばQF'=2byとなるから
QF'2=QF2+FF'2(2by)2=y2+(2b2a2)24b24by+y2=y2+4(b2a2)4by=4a2y=a2b
QF=a2bとなることがわかります。

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