双曲線x2a2−y2b2=1上の点(p,q)における接線の方程式は
pxa2−qyb2=1
となります。
なぜ、このような式で表されるのでしょうか?
まずは双曲線の方程式を変形してyについて解きます。ただし、a,b>0とします。
y2b2=1+x2a2y2=b2(1+x2a2)y=±b√1+x2a2=±b(1+x2a2)12
となるので、
{y<0のときy=−b(1+x2a2)12y≧0のときy=b(1+x2a2)12
のようにyの正の部分と負の部分で2つに分割することができます。
xで微分すると
y′=±b(1+x2a2)′⋅12(1+x2a2)−12=±bxa2(1+x2a2)−12=±bxa2√1+x2a2
ここで、(1)より
y′=±bxa2√y2b2=±bxa2|yb|=±b2xa2|y|
となり、yの範囲で場合分けすれば
{y<0のときy′=−b2x−a2y=b2xa2yy≧0のときy′=b2xa2y
yの範囲によらずy′=b2xa2yで表されることがわかります。
双曲線上の点(p,q)における接線の傾きは
y′(p,q)=b2pa2q
なので、双曲線上の点(p,q)における接線の方程式は
y−q=b2pa2q(x−p)
となります。これを変形すると
(y−q)⋅qb2=b2pa2q(x−p)⋅qb2qyb2−q2b2=pxa2−p2a2pxa2−qyb2=p2a2−q2b2=1(∵(p,q)は双曲線上の点なのでp2a2−q2b2=1)
したがって、双曲線x2a2−y2b2=1上の点(p,q)における接線の方程式は
pxa2−qyb2=1
で表されることがわかります。
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