「が実数解をもつときのの値の範囲を実数解の個数ごとに場合分けをして答えよ。」
この方程式は連立方程式
からできたものと考え、この2関数のグラフから共有点の個数を調べてみます。
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図1 と |
のグラフは、絶対値の中のを因数分解するとになるため、x軸との共有点はであることがわかります。また、下に凸の放物線であるための範囲においてとなります。
しかし、であるためのときとなります。したがって、
このグラフは図1の青線となります。
しかし、であるためのときとなります。したがって、
となります。
このグラフは図1の青線となります。
を平行移動、すなわちy切片となるのの値を変化させてとの共有点の個数を見ていくと、
がを通るとき、すなわち
このときののグラフは図1の緑線です。
がを通るとき、すなわち
のとき、共有点は1個。
このときののグラフは図1の緑線です。
がより小さくなる、すなわちのとき共有点は0個。
このときのグラフは右下のドット柄の範囲にあります。
がを通るとき、すなわち
このときのグラフは図1のを通る方のオレンジ線です。
のとき、共有点は3個。
このときのグラフは図1のを通る方のオレンジ線です。
がとの間、すなわちのとき共有点は2個。
このときのグラフは図1右下の青い縞柄の範囲にあります。
がと接するとき共有点は3個。
このときのの値は、共有点を求める連立方程式
よりが得られるので、判別式をもちいて
2次関数と1次関数が接するときを調べれば良いので
であることがわかります。
このとき、のグラフは図1左上のオレンジ線です。
がとの間、すなわちのとき共有点は4個。
このときのグラフは図1の赤い横縞柄の範囲にあります。
がより大きいとき、すなわちのとき共有点は2個。
このときのグラフは図1左上の青い縞柄の範囲にあります。
共有点の個数はそれぞれのの値のときの実数解の個数となるため以上をまとめると
となります。
- 実数解が0個のとき
- 実数解が1個のとき
- 実数解が2個のとき
- 実数解が3個のとき
- 実数解が4個のとき
求める答えは実数解をもつときのの値の範囲なので、実数解が0個のときを除いたものが答えとなります。
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