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図1 正三角形の各部分の面積比は?
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「図1のように正三角形の辺はそれぞれ
3:1, 4:1, 5:1に内分されている。正三角形の重心からそれぞれの内分点に線を引き3つの四角形に分割する。このとき緑の四角形と赤い四角形と青い四角形の面積比を求めよ。」
このような問題はどのように解けばよいでしょうか?
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図2 AG, BG, CGで分割
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まずは図2のように頂点、内分点、重心にアルファベットを振ります。
すると緑の四角形は
□ADGF、赤い四角形は
□BEGD、青い四角形は
□CFGEとなるので、
□ADGF:□BEGD:□CFGEを求めることになります。
線分
AG, BG, CGを引き、
△GAB, △GBC, △GCAに分割します。これらの三角形は合同なので面積は等しいです。
またこうして分割すると各四角形の面積は
□ADGF=△GAD+△GFA□BEGD=△GBE+△GDB□CFGE=△GCF+△GEC(a)(b)(c)
となります。
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図3 △GAB
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△GABについて考えます。
辺
ABを底辺とすると
△GADと
△GDBは高さが同じなので底辺の長さの比と面積比は等しくなります。したがって
△GAD:△GDB=5:1
また、
△GABの面積を
Sとおけば
△GAD=56S△GDB=16S(1)(2)
となります。
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図4 △GBC
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△GBCについて考えます。
△GABのときと同様、辺
BCを底辺とすれば
△GBEと
△GECの面積比は底辺の長さの比と等しくなるので
△GBE:△GEC=3:1
△GBCの面積は
△GABと等しいのでこれを
Sとおけば
△GBE=34S△GEC=14S(3)(4)
となります。
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図5 △GCA
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△GCAについて考えます。
これも
△GABと同様、
△GCFと
△GFAの面積比は
CAの内分比と等しくなるので
△GCF:△GFA=4:1
△GCAの面積も
△GABと等しいので
Sをもちいれば
△GCF=45S△GFA=15S(5)(6)
となります。
(a), (b), (c)に
(1),(2),(3),(4),(5),(6)を代入すると
□ADGF=56S+15S=3130S□BEGD=16S+34S=1112S□CFGE=14S+45S=2120S
となるので、求める面積比は
□ADGF:□BEGD:□CFGE=3130S:1112S:2120S=62:55:63−−−−−−−−−
となります。