「とが接点を持つときのの値を求めよ。また、接点の座標と求めよ。」
この問題を解くには、2つの関数を連立して解きます。
(1)のに(2)を代入して
ここで判別式をもちいて
問の2関数が接するということはであるので
(3)にを代入して解くと
(2)にを代入して
したがって、接点の座標は
以上より問の答えはです。
なぜこのような解き方をするのでしょうか?
まず連立方程式にした理由は連立方程式を解くとは複数の方程式を満たす共通した数の組み合わせを探すということだからです。
これを関数のグラフで置き換えると複数の関数のグラフで共通する座標、すなわち交点や接点を求めることに相当します。
次に判別式をもちいる理由は「接点を持つ」という条件が2次関数と深く関わるためです。
最高次数が2次以下の2関数が接点をもつとき、少なくとも1つは2次関数でないとありえません。
共有点を持たないときは連立方程式が解を持たないとき、ピッタリ重なるときは無数の解を持つときです。
したがって、「重解を持つことを示すためには判別式をもちいてとなる条件を調べることが必要になります。
共有点を持たないときは、2点で交わるときは、共有点を持つときはとなる条件を調べます。
どちらも1次関数である場合の「1点で交わる」と2関数がそれぞれ2次関数と1次関数である場合の「ただ1点で接する」はどちらも1つの共有点を持つことを意味しますが、「交わる」と「接する」は同じ意味ではないので注意してください。
Share: