「2次関数$y=\dfrac{1}{3}x^2$のグラフ上のx座標が$-2$と$6$である2点を通る直線のy切片を求めよ。」
頂点が原点にある任意の2次関数$y=ax^2$の場合を考えてみます。
この2点を通る直線の方程式は
\begin{align*}y&=\frac{aq^2-ap^2}{q-p}(x-p)+ap^2\\ \\
y&=a\frac{q^2-p^2}{q-p}(x-p)+ap^2\\ \\
y&=a\frac{(q+p)(q-p)}{q-p}(x-p)+ap^2\\ \\ y&=a(q+p)(x-p)+ap^2\\ \\
y&=a(q+p)x+a(q+p)(-p)+ap^2\\ \\ y&=a(p+q)x-apq\end{align*}
となり、y切片は$-apq$であるとわかります。
これを利用して問題を解くと、$a=\dfrac{1}{3},p=-2,q=6$を代入すれば良いので、
\[-apq=-\frac{1}{3}\times(-2)\times6=4\]
となります。
実際に2点を通る直線の方程式を求めてみると、$y=\dfrac{1}{3}x^2$のグラフ上のx座標が$-2$と$6$である2点の座標は$(-2,\dfrac{4}{3}),(6,12)$であるから、
\begin{align*}y&=\cfrac{12-\cfrac{4}{3}}{6-(-2)}(x+2)+\frac{4}{3}\\ \\
y&=\cfrac{\cfrac{32}{3}}{8}(x+2)+\frac{4}{3}\\ \\
y&=\frac{4}{3}(x+2)+\frac{4}{3}\\ \\ y&=\frac{4}{3}x+4\end{align*}
となり、確かにy切片が$4$となることがわかります。実際にグラフを描いてみると直線のy切片は4になる |
今度は任意の2次関数$y=ax^2+bx+c$のグラフ上の2点を通る直線のy切片について考えてみます。
この2点を通る直線の方程式は
\begin{align*}y&=\frac{(aq^2+bq+c)-(ap^2+bp+c)}{q-p}(x-p)+ap^2+bp+c\\
\\ y&=\frac{a(q^2-p^2)+b(q-p)}{q-p}(x-p)+ap^2+bp+c\\ \\
y&=\{a(p+q)+b\}(x-p)+ap^2+bp+c\\ \\
y&=\{a(p+q)+b\}x+\{a(p+q)+b\}(-p)+ap^2+bp+c\\ \\
y&=\{a(p+q)+b\}x-apq+c\end{align*}
となり、y切片は$-apq+c$となります。
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