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2023年1月1日

12^5の上2桁は何?

125125の上2桁を答えよ。
ただし、2=100.3010,3=100.47712=100.3010,3=100.4771であることをもちいてよい。」

このような問題はどのように解けばよいのでしょうか?

 この問題を解く方法には、10のべき乗をそのまま利用する方法と、対数をとって解く方法の2通りがあります。

1. 10のべき乗をそのまま利用

 2=100.3010,3=100.4771を利用して、1210のべき乗で表します。
12=22×3=(100.3010)2×100.4771
指数の計算法則(am)n=amn,am×an=am+nを利用して
12=100.6020×100.4771=100.6020+0.4771=101.0791
求めたいのは125の上2桁なので、両辺を5乗して
125=(101.0791)5=101.0791×5=105.3955=101.3955×104
となります。
ここで、101.3955
10=101<101.3955<102=100
となるから、整数部は10より大きく100未満の2桁の整数となります。すると、これが求めたい125の上2桁にあたります。
さらに、
24=2×12=100.3010×101.0791=101.380125=1004=10222=102(100.3010)2=102100.6020=101.3980(abac=abc)
であることを考えると、
24=101.3801<101.3955<101.3980=25
となるから、101.3955の整数部は24であることがわかります。

したがって、125の上2桁は24であると求めることができました。


2. 対数をとって解く

 対数を利用する方法は2=100.3010,3=100.4771それぞれの両辺の対数をとったlog102=0.3010,log103=0.4771を利用するもので、大まかな流れは1.と同じようになります。(以下、対数の底はすべて10なので省略)
対数の計算法則logA+logB=logAB,logAn=nlogAを利用して125の対数をとると
log125=5log12=5log(22×3)=5{log22+log3}=5(2log2+log3)=5(2×0.3010+0.4771)=5.3955
ここで、
log105=5<5.3955<6=log106
なので、125は6桁の整数であることがわかります。
125を整数部が2桁である数にするには104で割ります。この数の対数は対数の計算法則logAlogB=logABより
log125104=log125log104=5.39554=1.3955
となります。
ここで、
log24=log(23×3)=log23+log3=3log2+log3=3×0.3010+0.4771=1.3801log25=log10222=log102log22=22log2=20.6020=1.3980
より
log24=1.3801<log125104<1.3980=log25
となるから、125104の整数部は24、すなわち125の上2桁は24であることがわかります。

 5.3955を整数部分と小数部分に分解して、100.3955またはlog125105=0.3955から上2桁を求める方法もあります。
この場合、上2桁を求めるための比較対象はそれぞれ
100.39552.4=2410=101.380110=100.38012.5=1022=101100.6020=100.3980log125105=0.3955log2.4=0.3801log2.5=0.3980
となります。比較対象を見つけやすいほうで求めます。

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