10の累乗の計算は指数関数の定義と指数の計算法則が基本となります。
累乗とは?
10の累乗
10nは
nが自然数の場合、(
1に)
10が
n個掛け合わされていることを意味します。
ここでは説明を省きますが、100は1、10−nは10nの逆数を表します。
関連:0乗はなぜ1になる?
10の累乗は整数や小数で表すと位取りの0が指数の絶対値の個数分並びます。
指数の加減
指数の計算法則により10の累乗同士の掛け算・割り算は指数の足し算・引き算になります。
例:
106×103=106+3=1090.01×100000=10−2×105=10−2+5=1031091016=109−16=10−7108100=108102=108−2=106
これを利用して、10の累乗を分解することができます。
10nは前述した通り10がn個掛けられている数です。
この
n個の
10を
m個と
n−m個に分解してそれぞれ累乗に直すと
10m×10n−mとなります。
例:
n=5,m=3105=103×105−3=103×102
mはnより大きい数や負の数にすることもできます。
例:
n=5,m=8105=108×105−8=108×10−3=108103n=8,m=−3108=10−3×108−(−3)=10−3×1011=1011103
こういった変形は10の累乗を含む項同士の和・差を求めるときに同類項を作るために利用されます。
例:
1.2×104+8.2×103=1.2×104+8.2×10−1×104=1.2×104+0.82×104=2.02×104
指数の乗除
指数の計算法則により
10の累乗の累乗は指数の掛け算、
10の累乗の累乗根は指数の割り算となります。
累乗するものが2数の積のときは
(ab)n=anbn
を利用します。
指数の割り算を行わないときは根号の計算を利用して計算します。
n√ab=n√an√bn√an=aただし、nが偶数のときはn√an=|a|
例:
(10−2)2=10−2×2=10−4(2×102)6=26×102×6=64×10123√105=3√103×102=3√103×3√102=103√102√1.2×103=√12×102=√12×√102=√4×3×|10|=√4×√3×10=2×√3×10=20√3(3√10)5=(1013)5=1053=101+23=10×1023=103√102
関連:指数の計算法則