「は整数で3で割ると1余る。が3の倍数であることを示せ。」
3通りの方法で3の倍数であることを示してみます。
が3で割ると1余る整数であることは、整数をもちいて
と表せることを利用します。
1. そのまま代入する
に代入すると
は整数なので、は3の倍数であることがわかります。
したがって、が3で割ると1余る整数であるとき、は3の倍数であることを示すことができました。
2. 因数分解してから代入する
は因数分解すると
は整数なので、は3の倍数であることがわかります。
となります。これにの式を代入すると
したがって、が3で割ると1余る整数であるとき、は3の倍数であることを示すことができました。
3. 合同式を利用
が3で割ると1余る整数であることは、合同式では
と書けます。これを合同式の性質にしたがって変形していきます。
合同式は両辺を2乗しても成り立つので
また、両辺を2倍しても成り立つので
同じ数を法とする合同式のの辺々を加えても成り立つので
右辺がの数の倍数のときは
となります。
を法とする合同式の右辺がになるということは左辺のが3の倍数であるということです。
したがって、が3で割ると1余る整数であるとき、は3の倍数であることを示すことができました。
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