1.の特徴は名称通り、定義通りのものですが、なぜ2.、3.の特徴を持つ三角形も二等辺三角形であると言えるのでしょうか?
とに着目して、
より、なので、とは直角三角形となります。
は二等辺三角形であるから。これはとそれぞれの斜辺となります。
垂線は共通な辺となるので、
したがって、であるから2.の特徴があることがわかります。
また、より垂線はの垂直二等分線であり、であることからは頂角の二等分線でもあることがわかります。
したがって、3.の特徴があることがわかります。
今度は逆に2.、3.の特徴を持つ三角形が二等辺三角形であることを確かめます。
2.の特徴を持つ三角形
とに着目すると、
より。
より、。
より
また、は共通な辺なので、。
より1組の辺とその両端の角がそれぞれ等しいので、とは合同であることがわかります。
3.の特徴を持つ三角形
線分とその垂直二等分線上の点によってできる三角形
とに着目すると、
より、
点はの中点であるから
は共通な辺なので
2組の辺とその間の角がそれぞれ等しいのでとは合同であることがわかります。
2直線とそのなす角の二等分線の垂線によってできる三角形
直線の交点をとし、2直線のなす角の二等分線を引きます。この角の二等分線上の点以外の点をとり、点を通る角の二等分線に垂直な直線を引き、直線との交点をそれぞれとします。このときできるが二等辺三角形であることを確かめます。
とに着目すると
は直線のなす角の二等分線より
より
は共通の辺なので
1組の辺とその両端の角がそれぞれ等しいのでとは合同であることがわかります。
以上から二等辺三角形は1.~3.の特徴を持ち、逆に1.~3.の特徴を持つ三角形は二等辺三角形であることがわかりました。
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