べき乗、特に$a$の正の整数乗というのは、$1$に$a$を指数の回数分掛けることを意味します。
\[a^m\times a^n=a^{m+n}\]
となります。
関連:指数の計算法則
では、指数が減る場合を考えてみます。
また、先ほどの指数の計算法則に照らし合わせれば$n=-1$のとき、すなわち$a^{-1}$を掛けた場合であると考えることができます。ここで、$a$の負の数乗が登場します。
$a$の逆数を掛けても、$a^{-1}$を掛けても指数が$1$だけ減ると考えることができる、すなわち
\begin{align*}a^{m-1}=a^m\times\frac{1}{a}&=a^m\times a^{-1}\\ \\ \frac{1}{a}&=a^{-1}\end{align*}
であるから、$a^{-1}$は$a$の逆数$\dfrac{1}{a}$に等しいことがわかります。
同様に指数が$n$だけ減る場合を考えれば$a^n$の逆数は$a^{-n}$であるということができます。これによって、$a$の負の数乗がどんな数かがわかるようになりました。
$a^n$の逆数は$a^{-n}$であること、互いに逆数の関係にある2数の積は$1$になることと上の指数の計算法則から、
\begin{align*}a^n\times a^{-n}&=a^n\times\frac{1}{a^n}\\ \\ a^{n-n}&=1\\ \\ a^0&=1\end{align*}
となり、0乗は$1$になることが導けます。
関連:指数の計算法則
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