底の異なる指数のついた数同士の積と商はどのような変形ができるでしょうか?
積
実数a,ba,b、整数nnについて
anbn=(a×a×⋯×a⏟n個)×(b×b×⋯×b⏟n個)=ab×ab×⋯×ab⏟n個=(ab)nanbn=(a×a×⋯×an個)×(b×b×⋯×bn個)=ab×ab×⋯×abn個=(ab)n
さらに整数mmをもちいてn<mn<mのとき
anbm=(a×a×⋯×a⏟n個)×(b×b×⋯×b⏟n個)×(b×⋯×b⏟m−n個)=ab×ab×⋯×ab⏟n個×(b×⋯×b⏟m−n個)=(ab)n×bm−nanbm=(a×a×⋯×an個)×(b×b×⋯×bn個)×(b×⋯×bm−n個)=ab×ab×⋯×abn個×(b×⋯×bm−n個)=(ab)n×bm−n
n>mn>mのとき
anbm=(a×a×⋯×a⏟m個)×(a×⋯×a⏟n−m個)×(b×b×⋯×b⏟n個)×(b×⋯×b⏟m−n個)=ab×ab×⋯×ab⏟m個×(b×⋯×b⏟n−m個)=(ab)m×an−manbm=(a×a×⋯×am個)×(a×⋯×an−m個)×(b×b×⋯×bn個)×(b×⋯×bm−n個)=ab×ab×⋯×abm個×(b×⋯×bn−m個)=(ab)m×an−m
指数が同じもの同士の積は、底同士の積全体のべき乗にすることができます。
指数が異なる場合は指数が大きい方が余ります。
商
実数a,ba,b、整数nnについて
anbn=n個⏞a×a×⋯×ab×b×⋯×b⏟n個=ab×ab×⋯×ab⏟n個=(ab)nanbn=n個a×a×⋯×ab×b×⋯×bn個=ab×ab×⋯×abn個=(ab)n
さらに整数mmをもちいてn<mn<mのとき
anbm=n個⏞a×a×⋯×a(b×⋯×b⏟n個)×(b×⋯×b⏟m−n個)=(ab×ab×⋯×ab⏟n個)×1b×⋯×b⏟m−n個=(ab)n×1bm−n=(ab)n×bn−manbm=n個a×a×⋯×a(b×⋯×bn個)×(b×⋯×bm−n個)=⎛⎜
⎜
⎜
⎜⎝ab×ab×⋯×abn個⎞⎟
⎟
⎟
⎟⎠×1b×⋯×bm−n個=(ab)n×1bm−n=(ab)n×bn−m
n>mのとき
anbm=(m個⏞a×⋯×a)×(n−m個⏞a×⋯×a)(b×b×⋯×b⏟m個)=(ab×ab×⋯×ab⏟m個)×(a×⋯×a⏟n−m個)=(ab)m×an−m
指数が同じ場合は底の商全体のべき乗にすることができます。
指数が異なる場合は指数が大きい方が余ります。
これらはm,nが実数でも成り立ちます。
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