「ならば」が真のときを考えます。
「ならば」が真であるとは、集合の中の一部分が集合であるということなので、これの否定とは「ならば」が偽、すなわち集合の一部または全部が集合の外にあるということです。
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「ならば」が偽のとき |
では、そのことをどのように書けばよいかというと、集合が集合の外にあることを指摘すればよいのです。
集合の集合の外にある部分は集合と集合の補集合の重なり合っている部分なので(かつでない)となります。これが「ならば」が真のときの否定となります。「ならば」が真のとき「かつでない」部分はないので偽に、「ならば」が偽のとき「かつでない」部分があるので真となります。
「かつでない」は命題の真偽判定のときの反例が該当します。
例えば、「が偶数ならばともに偶数である」は偽でその反例は「ともに奇数」ですが、これはにあたる「が偶数」を満たしますがにあたる「ともに偶数である」を満たさないので「かつでない」になっています。
今度は「かつでない」の否定について考えてみます。
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「ならば」が偽のとき |
「かつでない」とは、上図のように集合の一部または全部が集合の外にある部分のことなので、その否定とは集合が集合の外にないということです。
(かつでない)がないことは言い換えれば(かつでない)でないことがどこでも成り立つことを意味します。
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