初項、公比の等比数列の初項から第項までの和は
のとき
のとき
のとき
で求めることができます。
なぜこれらの式で等比数列の和が求められるのでしょうか?
初項、公比の等比数列の一般項は
となります。
したがって、初項から第項まで順に足していったときの和は
となります。
のとき
のときは
となります。
のとき
のとき、の両辺にを掛けると
となり、同じ等比数列の第2項から第項までの和となります。
より
となり、について解くと
となり、これが等比数列の初項から第項までの和を表す式となります。ただし、両辺をで割るとき、であることが条件となります。
また、上記の式の両辺にを掛け、右辺のだけを以下のように変形すると
となります。これがもう1つの等比数列の初項から第項までの和を表す式となります。
とのどちらの式でも等比数列の初項から第項までの和を求めることができますが、右辺の分母が正の値となるようにの値によって使い分けると少しだけ計算が楽になります。
例:の場合
をもちいると
をもちいると
というような計算過程となります。
この例の場合、前者のほうをもちいれば後者の赤く示した分母を正にする過程部分がないので、その分計算が楽になります。
この例の場合、前者のほうをもちいれば後者の赤く示した分母を正にする過程部分がないので、その分計算が楽になります。
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