隣接する項の一定の差のことを公差といい、これは
によって求めることができます。
また、上式は変形すると
という式になります。を前の項をもちいて表したのような式のことを漸化式といいます。
初項、公差の等差数列の各項は、第2項以降をの漸化式をもちいて表すと
となります。
上のようにの式にの式を代入、その後の式を代入、…と繰り返すと最終的に
という式になります。これが等差数列の一般項です。
上に例示した以上の偶数を小さい順に並べた数列の一般項はと書けます。この数列の各項における漸化式は
このことから、例示した数列は、初項、公差の等差数列としてみると一般項を
\begin{align*}2&=0\textcolor{red}{+2}\\[0.5em]4&=2\textcolor{red}{+2}\\[0.5em]6&=4\textcolor{red}{+2}\\[0.5em]8&=6\textcolor{red}{+2}\\
\vdots&\qquad\vdots\2(n-2)&=2(n-3)\textcolor{red}{+2}\\[0.5em]2(n-1)&=2(n-2)\textcolor{red}{+2}end{align*}
となり、なる公差が確かに存在するため等差数列であるといえることがわかります。このことから、例示した数列は、初項、公差の等差数列としてみると一般項を
と書くことができ、これは元の数列の一般項の変形です。
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