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2025年4月15日

階差数列とは?

階差数列
 階差数列とは、ある数列の隣り合う項の差にあらわれる数列のことです。

隣り合う項の差のことを階差といい、ここにあらわれる数列なので階差数列と呼ばれます。
ある数列{an}{an}にあらわれる階差数列の項bnbn
bn=an+1anbn=an+1an
という階差より求められ、数列{an}{an}はこれを変形した
an+1=an+bnan+1=an+bn(1)
という漸化式で表すことができます。
(1)(1)をもちいて第22項以降を表すと
a2=a1+b1a3=a2+b2 an1=an2+bn2an=an1+bn1a2=a1+b1a3=a2+b2 an1=an2+bn2an=an1+bn1
となります。
n2an=(an2+bn2)+bn1={(an3+bn3)+bn2}+bn1=a1+(b1+b2++bn2+bn1)an=a+n1k=1bkn2an=(an2+bn2)+bn1={(an3+bn3)+bn2}+bn1=a1+(b1+b2++bn2+bn1)an=a+n1k=1bk
上のようにn2n2のときの場合としてananの式にan1an1の式を代入、その後an2an2の式を代入、…と繰り返し、初項をaaとする、すなわちa1=aa1=aを代入すると最終的に
an=a+n1k=1bk(n2)an=a+n1k=1bk(n2)
という式になります。これが階差数列をもつ数列の一般項です。
例えば、自然数の平方数を小さい順に並べた数列はn2n2という一般項をもつことがわかります。この数列の階差を調べてみると
41=395=5169=72516=9n2(n1)2=2n1(n+1)2n2=2n+141=395=5169=72516=9n2(n1)2=2n1(n+1)2n2=2n+1
となり、階差数列として33以上の奇数を小さい順に並べた数列があらわれます。
このことから、例示した数列は、初項11、階差数列bn=2n+1bn=2n+1である数列{an}{an}としてみると一般項を
an=1+n1k=1(2k+1)an=1+n1k=1(2k+1)
と書くことができ、これを計算すると
an=1+n1k=12k+nk=11=1+2n1k=1k+(n1)=1+2(n1)n2+n1=1+(n1)n+n1=1+n2n+n1=n2an=1+n1k=12k+nk=11=1+2n1k=1k+(n1)=1+2(n1)n2+n1=1+(n1)n+n1=1+n2n+n1=n2
となり、元の数列の一般項の変形であることがわかります。

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