隣り合う項の差のことを階差といい、ここにあらわれる数列なので階差数列と呼ばれます。
ある数列{an}{an}にあらわれる階差数列の項bnbnは
ある数列{an}{an}にあらわれる階差数列の項bnbnは
bn=an+1−anbn=an+1−an
という階差より求められ、数列{an}{an}はこれを変形した
an+1=an+bnan+1=an+bn(1)
という漸化式で表すことができます。
(1)(1)をもちいて第22項以降を表すと
a2=a1+b1a3=a2+b2⋮⋮ an−1=an−2+bn−2an=an−1+bn−1a2=a1+b1a3=a2+b2⋮⋮ an−1=an−2+bn−2an=an−1+bn−1
となります。
n≧2のときan=(an−2+bn−2)+bn−1={(an−3+bn−3)+bn−2}+bn−1⋮=a1+(b1+b2+⋯+bn−2+bn−1)∴an=a+n−1∑k=1bkn≧2のときan=(an−2+bn−2)+bn−1={(an−3+bn−3)+bn−2}+bn−1⋮=a1+(b1+b2+⋯+bn−2+bn−1)∴an=a+n−1∑k=1bk
上のようにn≧2n≧2のときの場合としてananの式にan−1an−1の式を代入、その後an−2an−2の式を代入、…と繰り返し、初項をaaとする、すなわちa1=aa1=aを代入すると最終的に
an=a+n−1∑k=1bk(n≧2)an=a+n−1∑k=1bk(n≧2)
という式になります。これが階差数列をもつ数列の一般項です。
例えば、自然数の平方数を小さい順に並べた数列はn2n2という一般項をもつことがわかります。この数列の階差を調べてみると
このことから、例示した数列は、初項11、階差数列bn=2n+1bn=2n+1である数列{an}{an}としてみると一般項を
4−1=39−5=516−9=725−16=9⋮⋮n2−(n−1)2=2n−1(n+1)2−n2=2n+14−1=39−5=516−9=725−16=9⋮⋮n2−(n−1)2=2n−1(n+1)2−n2=2n+1
となり、階差数列として33以上の奇数を小さい順に並べた数列があらわれます。
このことから、例示した数列は、初項11、階差数列bn=2n+1bn=2n+1である数列{an}{an}としてみると一般項を
an=1+n−1∑k=1(2k+1)an=1+n−1∑k=1(2k+1)
と書くことができ、これを計算すると
an=1+n−1∑k=12k+n∑k=11=1+2n−1∑k=1k+(n−1)=1+2⋅(n−1)n2+n−1=1+(n−1)n+n−1=1+n2−n+n−1=n2an=1+n−1∑k=12k+n∑k=11=1+2n−1∑k=1k+(n−1)=1+2⋅(n−1)n2+n−1=1+(n−1)n+n−1=1+n2−n+n−1=n2
となり、元の数列の一般項の変形であることがわかります。
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