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2025年4月14日

数列の途中の項からの部分和

「次の部分和を求めよ。

(1)初項が3、公差が4の等差数列の第5項から第10項までの和

(2)初項が3、公比が2の等比数列の第3項から第7項までの和」

 数列の初項からではなく途中の項からの部分和は、どんな数列においても初項からの部分和(第n部分和)がわかれば求めることができます。
数列{an}の第m項から第n項までの和を求める場合を考えます。
この部分和は
k=mnak=am+am+1++an1+an
と書けます。
ここで、数列{an}の第n部分和について考えると
k=1nak=a1+a2++am1+am+am+1++an1+an=k=1m1ak+k=mnak
となっていることから、第m項から第n項までの和は
k=mnak=k=1nakk=1m1ak
と表せることがわかります。
これを利用して問題を解きます。

(1)初項3、公差4の等差数列の第510項の和

 この等差数列を{an}とおくと、上記より第5項から第10項までの和は
(a)k=510ak=k=110akk=14ak
と書けます。
また、この等差数列{an}の一般項は、初項が3、公差が4なので
an=3+(n1)4
n部分和は
(b)k=1nak=n2{23+(n1)4}
と書けます。
(b)n=4を代入すると
k=14ak=42(23+34)=2(6+12)=36
(b)n=10を代入すると
k=110ak=102(23+94)=5(6+36)=210
したがって、(a)より
k=510ak=21036=174
であるとわかります。

(2)初項3、公比2の等比数列の第37項の和

 この等比数列を{bn}とおくと、上記より第3項から第7項までの和は
(c)k=37bk=k=17bkk=12bk
と書けます。
また、この等比数列{bn}の一般項は、初項が3、公比が2なので
bn=32n1
n部分和は
k=1nbn=3(2n1)21(d)k=1nbn=3(2n1)
と書けます。
(d)n=2を代入すると
k=12bk=3(221)=3(41)=9
(d)n=7を代入すると
k=17bk=3(271)=3(1281)=381
したがって、(c)より
k=37bk=381(9)=372
であるとわかります。

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