無限等差数列のすべての項の和を等差級数(あるいは無限等差級数)といい、第部分和のを限りなく大きくしたときの極限によって求めることができます。
すなわち、初項、公差の等差級数は
により求められます。
すなわち、初項、公差の等差級数は
これが発散するか収束するかは初項と公差によって決まります。
かつのとき
を代入すると
となり、このときの等差級数はに収束することがわかります。
かつのとき
を代入すると
となります。
のときです。
したがって、このときの等差級数は公差によって正の無限大か負の無限大のどちらに発散するかが決まり、
となります。
かつのとき
を代入すると
となります。
したがって、このときの等差級数は初項によって正の無限大か負の無限大のどちらに発散するかが決まり、
となります。
かつのとき
のとき、は公差によって
となります。
したがって、このときの等差級数は
となります。
まとめ
以上の場合分けは、同じ結論となったものでまとめることができます。
かつのときのみ等差級数はに収束し、これ以外の場合は必ず発散します。
したがって、以下のように場合分けすることができます。
- かつのとき:に収束する。
- またはのとき:発散する。
また、以下のように発散する場合を細かく場合分けすることもできます。
- かつのとき:に収束する。
- または(かつ)のとき:正の無限大に発散する。
- または(かつ)のとき:負の無限大に発散する。
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