「脚の長さが等しい台形」というのは平行四辺形にも当てはまりますが、等脚台形とは主に上図のような典型的な形の台形の中で脚の長さが等しいもののことを指し、すべての平行四辺形が等脚台形であるわけではありません。
(平行四辺形は平行な対辺の他、脚も平行な台形のことであり、2組の対辺の長さが等しいという性質があります。)
(平行四辺形は平行な対辺の他、脚も平行な台形のことであり、2組の対辺の長さが等しいという性質があります。)
なので、等脚台形だけがもつ性質でどのような台形かを説明しなければなりません。
そこで、以下のように考えます。
そこで、以下のように考えます。
とに着目すると
このことからです。
- 仮定より
- 四角形は長方形なので
- かつより
このことからです。
点がともに辺上、または辺の延長上にあるとき、とはそれぞれ台形の内角または内角の外角となります。…
いずれの場合でもが成り立ち、このときの台形が等脚台形となります。
また、台形の性質よりが成り立つので、このときも成り立つことがわかります。
いずれの場合でもが成り立ち、このときの台形が等脚台形となります。
また、台形の性質よりが成り立つので、このときも成り立つことがわかります。
したがって、等脚台形には底辺の両端の内角が等しいという性質があることがわかります。
以上より、等脚台形には底辺の両端の内角が等しいという性質があり、逆に底辺の両端の内角が等しい台形は等脚台形であることがわかったので、等脚台形は底辺の両端の内角が等しい台形であるということができます。
ここで、で点がそれぞれ頂点と一致するときに着目すると、台形はである等脚台形となり、これは長方形でもあります。
でありながら平行四辺形の性質「1辺の両端の内角の和が」、すなわちを満たすのはのときだけであることから、長方形だけが平行四辺形かつ等脚台形である四角形であることがわかります。なお、正方形は長方形の一種です。
でありながら平行四辺形の性質「1辺の両端の内角の和が」、すなわちを満たすのはのときだけであることから、長方形だけが平行四辺形かつ等脚台形である四角形であることがわかります。なお、正方形は長方形の一種です。
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