では半径と同じ長さの弦に対する円周角は何度になるのでしょうか?
円周角の定理より頂点が弦の同じ側にある限り円周角は一定となります。
すると、タレスの定理より直径に対する円周角は直角なので、上図のように直角三角形ができます。
また、斜辺ACの長さが直径、ABの長さが半径なので、この2辺の比は2:1となります。
したがって、半径と同じ長さの弦に対する円周角は30°であるとわかります。
上図のように点Cを含まない方の弧AB上に点Pをおくと四角形APBCができます。
円に内接する四角形の対角の和は180°であるため、∠ACB=30°ならばもう1つの弦ABに対する円周角∠APBは150°となります。
以上より、半径と同じ長さの弦に対する円周角は30°と150°となります。
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