2次方程式の解の公式は
となります。
なぜ、このような式になるのでしょうか?
また、判別式とはどのような関係があるのでしょうか?
2次方程式の解の公式は以下のように導くことができます。
2次方程式の左辺を平方完成すると
となるので、について解くと
となります。
ここでに着目すると、これが実数であるためにはである必要があるので、この条件を利用して実数解の個数を判別します。そのための式が判別式です。
- のとき、解はの2通りに分かれるので実数解は2個あります。
- のとき、解はとなるので、結局実数解はの1個だけになります。
- のとき、は実数でなく虚数となるので、実数解は0個となる代わりに虚数解が2個あります。
2次方程式のが偶数の場合を考えます。
このとき任意の整数をもちいてと表せるから、2次方程式の解の公式は
となります。
このことから2次方程式の判別式はとなります。この判別式はの中の特殊な例なのでと書かれたり、をで割ったものに等しいのでと書かれます。
2次方程式の解の公式と判別式
一般的な2次方程式
判別式
解の公式
1次の項の係数が偶数の2次方程式
判別式
解の公式
判別式と解の個数の関係
- :実数解2個
- :実数解1個(重解)
- :実数解0個、虚数解2個
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