Processing math: 100%
横画面推奨!
モバイル機器の場合、数式が見切れる場合があります。

2021年12月5日

円に内接・外接する正多角形の面積を求める公式を作ってみよう

 円に内接・外接する正多角形の面積を求めるための式を作ってみようと思います。


円に内接する正多角形の面積

円に内接する正多角形
図1 円に内接する正多角形

 半径rの円の中心を通る正n角形の対角線を引くと、合同な二等辺三角形がn個できます。
二等辺三角形の頂角の大きさは360°n、等辺は外接円の半径でもあるのでその長さはrです。

この二等辺三角形の面積sni
sni=12rrsin360°n=r22sin360°n
二等辺三角形はn個あるので、円に内接する正n角形の面積Sni
Sni=nsni
であるので、
Sni=nr22sin360°n(n:3以上の整数)
より求められます。

円に外接する正多角形の面積

円に外接する正多角形
図2 円に外接する正多角形

 半径rの円の中心を通る正n角形の対角線を引くと、合同な二等辺三角形がn個できます。
二等辺三角形の頂角の大きさは360°n、高さは半径と等しいのでrです。

高さを利用して二等辺三角形の面積を求めるには底辺の長さlnoが必要になります。
そこで、図2の緑の直角三角形を利用します。
この直角三角形の鋭角の1つは二等辺三角形の頂角の半分の大きさであるため
360°n12=180°n
で、この角の対辺の長さは二等辺三角形の底辺の半分の長さなのでlno2です。このことから
lno2=rtan180°nlno=2rtan180°n
ここで、半角の公式
tanθ2=sinθ1+cosθ
より
lno=2rtan180°n=2rtan360°n2=2rsin360°n1+cos360°n
したがって、二等辺三角形の面積snoは、
sno=12rlno=12r2rsin360°n1+cos360°n=r2sin360°n1+cos360°n
二等辺三角形はn個あるので、円に外接する正n角形の面積Sno
Sno=nsno
であるので、
Sno=nr2sin360°n1+cos360°nn3
となります。
(2024/3)半角の公式に誤りがありましたので修正しました。申し訳ございません。
Share:
◎Amazonのアソシエイトとして、当サイト「数学について考えてみる」は適格販売により収入を得ています。
Powered by Blogger.

Blog Archive

PR

blogmura_pvcount
ブログランキング・にほんブログ村へ