「上図のグラフに描かれている$\text{(a),(b),(c)}$の直線の式と定義域を答えよ。
ただし、$\text{(a)}$は点$A,B$を含む、$\text{(b)}$は点$B$を含まないが点$C$を含む、$\text{(c)}$は点$C$も$D$も含まないものとする。」
ただし、$\text{(a)}$は点$A,B$を含む、$\text{(b)}$は点$B$を含まないが点$C$を含む、$\text{(c)}$は点$C$も$D$も含まないものとする。」
このような問題はどのように解けばよいでしょうか?
直線の方程式を求める公式は$(a_1,a_2),(b_1,b_2)$の2点を通る場合
$a_1=b_1$のときは、$x=a_1$となります。
\begin{eqnarray*}\large y-a_2=\frac{b_2-a_2}{b_1-a_1}(x-a_1)\\[0.5em]&(ただしa_1\neq
b_1)\end{eqnarray*}
で表されます。$a_1=b_1$のときは、$x=a_1$となります。
定義域とは、独立変数$x$のとる値の範囲のことです。従属変数$y$のとる値の範囲は値域といいます。
定義域、値域は不等式で表します。
$x>-2$の場合、$x$は$-2$未満であることを表し、$x=-2$は含みません。
例えば、数の大きさが小数点第3位より小さいものが存在していないとしたら$x=-1.999$からが$x>-2$の範囲になります。
$x\leqq3$の場合、$x$は$3$以下であることを表し、こちらは$x=3$を含みます。
これを踏まえて問題を解きます。
$\text{(a)}$
x座標に関わらずy座標が$-1$のまま変わらないので、直線の式は$y=-1$です。
点$A$のx座標は$-3$、点$B$のx座標は$1$で$\text{(a)}$はどちらも含むので定義域は$-3\leqq
x\leqq1$です。
$\text{(b)}$
直線の方程式は、点$B(1, -1)$、点$C(3, 3)$より
\begin{align*}y-3&=\frac{3-(-1)}{3-1}(x-3)\\[0.5em]&=2(x-3)\\[0.5em]&=2x-6\\[0.5em]y&=2x-3\end{align*}
点$B$は含むが、点$C$は含まないので定義域は$1\leqq x<3$
$\text{(c)}$
直線の方程式は、点$C(3, 3)$、点$D(6, 2)$より
\begin{align*}y-2&=\frac{2-3}{6-3}(x-6)\\[0.5em]&=-\frac{1}{3}(x-6)\\[0.5em]&=-\frac{1}{3}x+2\\[0.5em]y&=-\frac{1}{3}x+4\end{align*}
点$C,D$を含まないので定義域は$3<x<6$
まとめると答えは
\begin{align*}\mathbf{\text{(a)}}:&y=-1&(-3\leqq x\leqq1)\\[0.5em]\mathbf{\text{(b)}}:&y=2x-3&(1\leqq x<3)\\[0.5em]\mathbf{\text{(c)}}:&y=-\dfrac{1}{3}x+4&(3<x<6)\end{align*}
となります。
Share: