多項式の割り算の余りの性質として
”をで割ったときの余りをとすると、をで割ったときの余りはをで割ったときの余りと等しい。”
というものがあります。
これは、なぜ成立するのでしょうか?
まずは余りのある割り算をどう式に表すのかをおさらいします。
という割り算を掛け算を使って書き換えると
と表すことができます。
これと同様にをで割ったときの余りがのとき
と表わせます。
をで割ったとき、よりはで割り切れて余りがなので、をで割ったときの余りでの余りが決まることがわかります。
をで割った余りがであったとき
と表されます。
をに代入すると
となるので、をで割ったときの余りはとなります。
をで割ったときを表したのは前述の通りのことで、をで割ったときの余りとをで割ったときの余りはどちらもとなることから、余りが等しくなることを確かめることができました。
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