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2021年12月16日

多項式を割る式で割ったときの余りと余りを同じ割る式で割ったときの余りが等しいのはなぜ?

 多項式の割り算の余りの性質として
f(x)g(x)h(x)で割ったときの余りをR(x)とすると、f(x)g(x)で割ったときの余りはR(x)g(x)で割ったときの余りと等しい。”
というものがあります。

これは、なぜ成立するのでしょうか?


 まずは余りのある割り算をどう式に表すのかをおさらいします。
7\div3=2\ 余り1
という割り算を掛け算を使って書き換えると
7=3×2+1
と表すことができます。
 これと同様にf(x)g(x)h(x)で割ったときの余りがR(x)のとき
\begin{equation}\begin{aligned}f(x)=g(x)h(x)P(x)+&R(x)\\ &\bigl(P(x):商\bigr)\end{aligned}\end{equation}
と表わせます。

 f(x)g(x)で割ったとき、(1)よりg(x)h(x)P(x)g(x)で割り切れて余りが0なので、R(x)g(x)で割ったときの余りでf(x)の余りが決まることがわかります。

R(x)g(x)で割った余りがr(x)であったとき
\begin{equation}R(x)=g(x)Q(x)+r(x)\end{equation}
と表されます。
(2)(1)に代入すると
\begin{align*}f(x)&=g(x)h(x)P(x)+g(x)Q(x)+r(x)\\[0.5em]&=g(x)(h(x)P(x)+Q(x))+r(x)\end{align*}
となるので、f(x)g(x)で割ったときの余りはr(x)となります。

 R(x)g(x)で割ったときを表したのは前述の通り(2)のことで、f(x)g(x)で割ったときの余りとR(x)g(x)で割ったときの余りはどちらもr(x)となることから、余りが等しくなることを確かめることができました。


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