この球の体積の公式をカヴァリエリの原理を利用して導いてみます。
まず、球の断面積について調べます。
球の断面積
このときの断面は円となるので、この円の半径を求めます。
球の中心$\text{O}$と断面の円の中心$\text{P}$を通る直線は断面に対し垂直なので、2点$\text{O},
\text{P}$と断面の円周の1点$\text{Q}$を線分で結ぶと直角三角形$\text{OPQ}$ができます。
辺$\text{OQ}$は斜辺で長さは$r$、辺$\text{OP}$の長さは$d$、辺$\text{PQ}$の長さが断面の円の半径です。
辺$\text{OQ}$は斜辺で長さは$r$、辺$\text{OP}$の長さは$d$、辺$\text{PQ}$の長さが断面の円の半径です。
三平方の定理より
\begin{align*}\text{OQ}^2&=\text{OP}^2+\text{PQ}^2\\[0.5em]r^2&=d^2+\text{PQ}^2\\[0.5em]\text{PQ}^2&=r^2-d^2\end{align*}
となり、断面積は$\mathbf{\pi(r^2-d^2)}$であることがわかります。
カヴァリエリの原理を利用して球の体積を求めるには、すでに体積を求めることができる図形で、かつ同じ高さで切ったときの断面積が球と等しい図形が必要です。
柱体と錐体の体積がすでに分かっているとき、上記にあてはまる図形には次のようなものがあります。
柱体と錐体の体積がすでに分かっているとき、上記にあてはまる図形には次のようなものがあります。
等しい断面積をもつ図形
この図形は、底面が半径$r$の円、高さが$r$の円柱の底面を、底面が半径$r$の円、高さが$r$の円錐の形にくり抜いたものです。(以降、この図形を図形$S$と呼ぶことにします。)
くり抜かれたほうを上にして高さ$d$で底面に平行に切断したときの断面積を求めます。
くり抜かれたほうを上にして高さ$d$で底面に平行に切断したときの断面積を求めます。
図形$S$の高さ$d$における断面積は、高さ$d$における円柱の断面積から、円錐の頂点から$d$だけ離れた平面で切断したときの断面積を引いたものです。
円柱の断面は底面と合同な円なので、断面積は底面積に等しく$\pi r^2$です。
円柱の断面は底面と合同な円なので、断面積は底面積に等しく$\pi r^2$です。
半球との比較・球の体積
半径$r$の球の中心を通る平面で分割して半球にすると、図形$S$と高さが等しく、どの高さで底面と平行に切断しても断面積が等しくなります。
したがって、カヴァリエリの原理より半径$r$の球と図形$S$は体積が等しいことがわかります。
したがって、カヴァリエリの原理より半径$r$の球と図形$S$は体積が等しいことがわかります。
図形$S$の体積は、底面の半径$r$、高さ$r$の円柱の体積から、底面の半径$r$、高さ$r$の円錐の体積を引いたものなので
\begin{align*}(\pi r^2\times r)-(\pi r^2\times r\div3)&=\pi
r^3-\frac{\pi r^3}{3}\\[0.5em]&=\frac{2}{3}\pi r^3\end{align*}
となり、これが半径$r$の半球の体積です。
よって、半径$r$の球の体積は、この半球の体積の2倍なので
\[\frac{2}{3}\pi r^3\times2=\large\frac{4}{3}\pi r^3\]
であることがわかります。
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