体積とは、空間図形の広さを数値で表したものです。
直方体の体積は
\begin{gather*}\large
(直方体の体積)=(縦の辺の長さ)\times(横の辺の長さ)\times(高さ)\\[0.5em]\large(直方体の体積)=(底面積)\times(高さ)\end{gather*}
立方体の体積は
\[\large (立方体の体積)=(1辺の長さ)^3\]
柱体の体積は
\[\large (柱体の体積)=(底面積)\times(高さ)\]
となります。
なぜこのようにして体積が求められるのでしょうか?
まず、直方体の体積について考えます。
直方体の体積
横の辺の長さと高さが$1$の直方体
単位立方体を縦に$n$個並べてできる縦の辺が$n$、横の辺の長さと高さが$1$の直方体の体積について考えます。
最初に書いたように、この直方体は単位立方体$n$個でできているので、体積は$\mathbf{n}$となります。
最初に書いたように、この直方体は単位立方体$n$個でできているので、体積は$\mathbf{n}$となります。
次に、縦の辺の長さが$\dfrac{1}{n}$、横の辺の長さと高さが$1$の直方体の体積について考えます。
この直方体を縦に$n$個並べると単位立方体ができることから、体積は
この直方体を縦に$n$個並べると単位立方体ができることから、体積は
\[1\div n=\mathbf{\frac{1}{n}}\]
となります。
そして、縦の辺の長さが$\dfrac{1}{n}$、横の辺の長さと高さが$1$の直方体を縦に$m$個並べてできる縦の辺の長さが$\dfrac{m}{n}$、横の辺の長さと高さが$1$の直方体の体積は
\[\frac{1}{n}\times m=\mathbf{\frac{m}{n}}\]
となります。
このように考えていくと、縦の辺の長さと同じ割合で直方体の体積が変化するので、縦の辺の長さと直方体の体積には比例関係があることがわかります。
縦の辺も横の辺の長さも$1$ではない直方体
縦の辺の長さが$p$、横の辺の長さと高さが$1$の直方体をもとにして、上記のように横の辺の長さを$n,
\dfrac{1}{n},
\dfrac{m}{n}$に変えて考えていくと、同様に横の辺の長さと直方体の体積には比例関係があることがわかります。
次に、縦の辺の長さが$p$、横の辺の長さが$q$、高さが$1$の直方体をもとにして、上記のように高さを$n,
\dfrac{1}{n},
\dfrac{m}{n}$に変えて考えていくと、こちらにも同様に高さと直方体の体積には比例関係があることがわかります。
ここまで縦の辺、横の辺、高さの順で長さを変えて直方体の体積を考えてきました。
しかし、この3つの辺に違いはないので、どの辺を先に考えたとしても同様の結論に至ります。
しかし、この3つの辺に違いはないので、どの辺を先に考えたとしても同様の結論に至ります。
すなわち、直方体の体積は縦の辺の長さと横の辺の長さと高さの積によって求められるということです。
式で表せば
式で表せば
\[\large(直方体の体積)=(縦の辺の長さ)\times(横の辺の長さ)\times(高さ)\]
となります。
また、縦の辺と横の辺に囲まれた面は底面であるため、それぞれの辺の長さの積は底面積を表します。
したがって、直方体の体積は
したがって、直方体の体積は
\[\large(直方体の体積)=(底面積)\times(高さ)\]
と書くこともできます。
立方体の体積
したがって、直方体の体積の求め方より、立方体の体積は
\begin{align*}(立方体の体積)&=(1辺の長さ)\times(1辺の長さ)\times(1辺の長さ)\\[0.5em]\large(立方体の体積)&\large=(1辺の長さ)^3\end{align*}
となります。
柱体の体積
また、ここでは柱体とは側面が底面に対し垂直である直角柱のことに限定します。
底面が平行四辺形の四角柱
この直方体は底面積と高さが元の四角柱と等しいので、体積は
\[(直方体の体積)=(元の四角柱の底面積)\times(元の四角柱の高さ)\]
となります。
そして、組み替えによって体積は変化しない、すなわちこの直方体と元の四角柱の体積は等しいので、
\[(四角柱の体積)=(底面積)\times(高さ)\]
となることがわかります。
三角柱
底面が三角形の柱体、三角柱の体積について考えます。
合同な三角柱を2個組み合わせると底面が平行四辺形の四角柱ができます。
この四角柱の底面積は元の三角柱の底面積の2倍、高さは元の三角柱の高さとなっているので、体積は
この四角柱の底面積は元の三角柱の底面積の2倍、高さは元の三角柱の高さとなっているので、体積は
\[(四角柱の体積)=\bigl\{(元の三角柱の底面積)\times2\bigr\}\times(元の三角柱の高さ)\]
となります。
この四角柱は合同な三角柱を2個組み合わせたものなので、体積は元の三角柱の体積の2倍あります。
したがって、三角柱の体積は四角柱の体積を$2$で割ったものに等しいので
したがって、三角柱の体積は四角柱の体積を$2$で割ったものに等しいので
\begin{align*}(三角柱の体積)&=(四角柱の体積)\div2\\[0.5em]\therefore(三角柱の体積)&=(底面積)\times(高さ)\end{align*}
となることがわかります。
角柱の体積
高さが等しい三角柱を組み合わせることで様々な底面が多角形の柱体、角柱ができます。
この角柱の体積は組み合わせた三角柱の体積の和なので
この角柱の体積は組み合わせた三角柱の体積の和なので
\begin{align*}(角柱の体積)&=(三角柱Aの体積)+(三角柱Bの体積)+(三角柱Cの体積)+\cdots\\[0.5em]&=\bigl\{(三角柱Aの底面積)\times(高さ)\bigr\}+\bigl\{(三角柱Bの底面積)\times(高さ)\bigr\}+\bigl\{(三角柱Cの底面積)\times(高さ)\bigr\}+\cdots\\[0.5em]&=\bigl\{(三角柱Aの底面積)+(三角柱Bの底面積)+(三角柱Cの底面積)+\cdots\bigr\}\times(高さ)\end{align*}
となります。
高さが等しい三角柱を組み合わせたとき、これらの底面が組み合わさって角柱の底面の多角形ができるので、三角柱の底面積の和と角柱の底面積は等しくなります。
したがって、角柱の体積は
したがって、角柱の体積は
\[(角柱の体積)=(底面積)\times(高さ)\]
となることがわかります。
円柱の体積
すると角柱の体積と同様に、円柱の体積も三角柱の体積の和として求めることができるため、
\[(円柱)=(底面積)\times(高さ)\]
となることがわかります。
三角柱の体積の和として求めるというのは、角柱や円柱に限らずすべての柱体(直角柱)に対して行うことができる方法です。
したがって、柱体(直角柱)の体積は
\[\large (柱体の体積)=(底面積)\times(高さ)\]
で求められることがわかります。
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