6° (=π30)6° (=π30)のときの三角関数がどんな式で表されるのかを求めてみました。
sin6°sin6°
加法定理で導出
sinsinの加法定理より
sin6°=sin(36°−30°)=sin36°cos30°−cos36°sin30°sin6°=sin(36°−30°)=sin36°cos30°−cos36°sin30°
ここで
sin30°=12cos30°=√32sin30°=12cos30°=√32
sin36°=√10−2√54cos36°=√5+14sin36°=√10−2√54cos36°=√5+14
なので、
sin6°=√10−2√54⋅√32−√5+14⋅12=√30−6√58−√5+18=√30−6√5−√5−18_sin6°=√10−2√54⋅√32−√5+14⋅12=√30−6√58−√5+18=√30−6√5−√5−18−−−−−−−−−−−−−−−−−−−(a)
となります。
半角の公式で導出
しかし、sin6°sin6°を求める別の方法として半角の公式より
sin26°=sin212°2=1−cos12°2sin26°=sin212°2=1−cos12°2
ここで、「sin12°,cos12°,tan12°はどんな数?」より
cos12°=√30+6√5+√5−18
なので、
sin26°=1−√30+6√5+√5−182=9−√5−√30+6√516sin6°=√9−√5−√30+6√54(∵sin6°>0)
となりますが、これは加法定理で求めた(a)と同じ数なのでしょうか?
(a)と(b)は同じ?
(a)=(b)であるならば
√30−6√5−√5−18=√9−√5−√30+6√54√30−6√5−√5−1=2√9−√5−√30+6√5√30−6√5−√5−18=√36−4√5−4√30−6√5
これが正しいことを示せれば良いことになります。
左辺が正の実数であることが既知であるとすると
(左辺)=√30−6√5−(√5+1)=√{√30−6√5−(√5+1)}2=√36−4√5−2(√5+1)√30−6√5
右辺と左辺は違うように見えますが、ここで比例式
√30+6√5:√30−6√5=1:x
を解くと
x=√30−6√5√30+6√5=√30−6√5√30+6√5⋅√30+6√5√30+6√5=√72030+6√5=12√530+6√5=2√5+1
ゆえに
√30−6√5=2√5+1√30+6√5
となります。
すると左辺は
(左辺)=√36−4√5−2(√5+1)⋅2√5+1⋅√30+6√5=√36−4√5−4√30+6√5
となり、右辺と一致するため加法定理と半角の公式それぞれの方法で求めたsin6°は同じであることを示すことができました。
cos6°
cosの加法定理より
cos6°=cos(36°−30°)=cos36°cos30°+sin36°sin30°=√5+14⋅√32+√10−2√54⋅12=√15+√38+√10−2√58=√15+√3+√10−2√58_
tan6°
三角関数の相互関係
tanθ=sinθcosθ
より、
tan6°=sin6°cos6°=√30−6√5−√5−18√15+√3+√10−2√58=√30−6√5−√5−1√15+√3+√10−2√5=√3⋅√10−2√5−(√5+1)√3(√5+1)+√10−2√5⋅√3(√5+1)−√10−2√5√3(√5+1)−√10−2√5=4(√5+1)√10−2√5−16√38+8√5=(√5+1)√10−2√5−4√32+2√5
(1)より
√3√10−2√5=2√5+1√3√10+2√5√10−2√5=2√5+1√10+2√5
なので
tan6°=(√5+1)⋅2√5+1√10+2√5−4√32+2√5=2√10+2√5−4√32+2√5=√10+2√5−2√31+√5⋅√5−1√5−1=(√5−1)√10+2√5−2√15+2√34=√(10+2√5)(√5−1)2−2√15+2√34=√40−8√5−2√15+2√34=2√10−2√5−2√15+2√34=√10−2√5−√15+√32_
それぞれの近似値は以下のようになります。
sin6°=0.10453cos6°=0.99452tan6°=0.10510
(2023/12)sin6°の内容を一部修正しました。
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