三角形の1つの内角とその三角形の内心または外心と他の頂点を結んだときにできる角の大きさにはどのような関係があるでしょうか?
の内角に着目し、内心または外心と他の頂点を結んだときにできる角がをもちいてどのように表すことができるのかを調べてみます。
内心のつくる角
したがって、の内心と各頂点を結ぶ線分はそれぞれの二等分線となるので、とおくことができます。
において、内角の和は
となり、について解くと
となります。
において、内角の和は
となり、について解くと
となります。
より
と、とに関してもこれと同様の式を導くことができます。
したがって、三角形の内角の大きさを、内心と他の頂点を結んでできる角の大きさをとおくと、はをもちいて
という式で表せることがわかります。
なお、ををもちいて表すと
となります。
外心のつくる角
すると、の各辺は外接円の弦となり、外心と各頂点を結ぶと弦に対する中心角・円周角はそれぞれ、弦に対する中心角・円周角はそれぞれ、弦に対する中心角・円周角はそれぞれとなります。
円周角の定理より
が成り立ちます。
したがって、三角形の内角の大きさを、内心と他の頂点を結んでできる角の大きさをとおくと、はをもちいて
という式で表せることがわかります。
なお、ををもちいて表すと
となります。
(2024/11)内容を一部変更しました。
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